若いとき感じなかった腰痛を感じた事はなだろうか
加齢と筋力の変化を見ると
20代をピークに徐々に下がり60代では20%も落ちる
筋肉には
アウターマッスル 運動に使う筋肉
インナーマッスル 関節や体を支える筋肉
がある
問題は体を支えるインナーマッスルが衰える事
そうすると姿勢が悪くなり腰痛の原因となる
実に1000万人以上が悩みを持つ腰痛
筋肉を若返らせ打ち勝つ方法は
腰痛には様々な原因がある
しかし多いのは加齢等で筋肉が衰えて起こると考えられる腰痛
いわゆる腰痛症だ
埼玉・越谷市
埼玉県立大学
5000人を超す腰痛患者を診てきた
保険医療福祉学部 理学療法学科 伊藤俊一 教授
「腹筋より背筋が弱化して(腰痛に)なっているという報告が多い」
「背筋を2倍くらい鍛える比率でトレーニングを行なっている」
腰痛予防のために腹筋と背筋を鍛える事は知られている
伊藤教授はより簡単な運動方を指導する
イスに座り太ももにタオルを巻いて両手でつかんだ状態で
息を軽く吸いながら背もたれを押し吐きながらかがむ
コレを5〜10回繰り返す
タオルを使う事でより腰に近いインナーマッスルを鍛える事が出来る
背中には
アウターマッスル 広背筋など
インナーマッスル 腰多裂筋など
「腹筋と背筋のバランスが非常に大事」
「腰背部をよりきちっと締め付けることで安定化が図れて」
「腰の骨に負担がかからないで済む」
腹筋もインナーマッスルを鍛える事が重要だ
イスに座った状態で
@片足を上げるA両足を上げるB両足を交互に上げる
→@〜Bを段階的に行なう 10秒〜1分程度
この時息を止めたり後ろに反ると効果がない
大切なのは無理をしない事
インナーマッスルを鍛えるには
背筋・腹筋の運動を1日1回ずつ行なう
もう1つ理由がある
「歯磨きをして虫歯になるのを予防するのと一緒で」
「腰を磨くためにはより効率の良いトレーニング法を」
「できるだけ少ないエクササイズと種目でないと長続きしない」
「背筋・腹筋の強化から始めて徐々に(筋肉の)柔軟性を出す事が大事」
原因が特定できない腰痛に悩む人もいる
実は脳が痛みを記憶すると言う事が分かってきたのだ
腰痛が再発したが腰に異常がない患者を診る
愛知医科大学 学際的痛みセンター 牛田享宏 教授
「梅干の事を頭の中でイメージしただけで」
「唾液が出たりすっぱい感じになるのと同じように」
「痛みについても痛い部分が正常に近い状態になっても」
「頭の中で(痛みが)増幅され記憶に残る」
牛田教授はある実験で脳が痛みを記憶する事を確かめた
健康な人で腰痛経験者とそうでない人のグループに分けて
通常の姿勢と重そうなモノを持ち上げる画像を見せ
脳の変化を見たところ
腰痛未経験者は特別反応を示さなかったが
腰痛経験者は不快感を覚え実際に痛みを感じた人もいたという
長く続く痛みや激しい痛みがあるとその場所を意識するようになる
すると脳はソレを記憶し原因がなくなっても痛みを感じてしまう事があるのだ
コレまでこういった患者は気のせいなどと言われ
治療の対象から外される事が少なくなかった
「(動かないと)筋肉にも神経系にも異常を起こしてくると分かっているので」
「少しずつでも動くような指導をしている」
「ストレッチをしたり家の中でできる事を少しずつ増やしてきた」
腰が痛くなく動かせる事を脳に覚えさせるストレッチなどを行なう
「(痛みの記憶は)誰にでも起こりうる」
「一番重要なのはぎっくり腰であれば痛みが治まったら」
「1,2あるいは2、3日たったら動いていいと認識してもらう事」
知らず知らずのうちに筋肉は衰え
若い頃で出来た事が出来なくなるムリせず体を動かす事
ソレが腰痛予防の”若い”のヒケツになりそうだ
*あなたのソノ腰痛ウソかもしれませんねぇ