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【プロ野球】

G自力V消滅 ナゴヤ9連敗で首位に3差

2010年9月6日 紙面から

中日−巨人 2回裏、堂上直の頭部に死球を与えて危険球退場になり、ベンチでグラブを投げつける東野=ナゴヤドームで

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◆中日3−1巨人

 ついに危険信号が点滅した。ナゴヤドームの魔力にとりつかれた原巨人が、チームワーストをさらに伸ばす同一球場9連敗。先制を許し、打線も好機に1本が出ない。中日との全対戦を終え、ついに自力優勝の可能性が消えてしまった。

 イライラの矛先は審判団に向けられた。2回だ。東野が危険球退場を宣告されると、原監督がたまらずにベンチを飛び出す。「審判には敬意を持っている。だが、(死球の)コールをする前のアピールプレーでジャッジを下した。あんなことがあっていいのかと思う。分からないなら審判が協議する中でアピールを聞くのが本来の姿。納得いかない」

 判定が変わらないことは分かっている。それでも異議を唱えずにはいられなかった。この試合、この1勝にかける。その熱意はG戦士の姿にもほとばしった。エドガーのバント安打。小笠原の全力疾走。それでも、奪ったのは1点のみ。むなしい現実が残った。

 先月27日から9泊10日の遠征は1勝6敗1分けと“死のロード”になった。首位阪神とは3差に拡大。貯金もついに5月4日以来の1ケタに戻ってしまった。「逆風が吹いているわけだから、チームのムードをガラッと変えるプレーが欲しい。一人一人が男になる、ということですね」と原監督。残り22試合。窮地に追い込まれた王者は、意地の見せどころを迎えた。 (井上学)

 

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