野球:張本氏「イ・スンヨプの評価は5000万円」(下)

 張本氏は、巨人の原監督が十分な機会を与えなかったため、イ・スンヨプが実力を発揮できていないとみている。「原監督はわたしに『信じて起用したが打てなかった』と話した。だが、ホームランバッターは打つまで待ってやらなければならない。3打席三振しても、4打席目に逆転満塁本塁打を打つのがホームランバッター」

 「世界の本塁打王、王貞治氏も一時期、ファンから「三振王」とやじられたが、監督が信じてくれたためそれを克服することができた。イ・スンヨプは少ない機会を生かそうとして萎縮(いしゅく)し、打てなくなるという悪循環を繰り返している」

柳賢振、李大浩はメジャー級

 韓国選手の日本球界移籍については、「海外移籍より韓国野球を生かすのが重要。優秀な選手が続々海外に移籍するのはよくない。自国のリーグが死んでしまう。自国に残って活躍しなければ、後輩らはついてこない」

 張本氏は今回、NHKの韓国野球特集番組のために来韓した。「韓日間の野球の格差はかなりなくなった。パワーでは韓国選手の方が上。柳賢振(リュ・ヒョンジン)、李大浩(イ・デホ)は大リーグの選手と比較しても見劣りしない」

 張本氏は、野球部のある高校が53校と聞いて、驚きの反応を示した。「そんなに少ないのか。少なくとも200校はあると思っていたが…。日本は4000校を超える。それでも日本と互角に渡り合っている韓国はすごい」

高錫泰(コ・ソクテ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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