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小沢氏の“必勝法”「川上戦術」出た!

民主党代表選で高知県須崎市を訪れ、支援者と握手する小沢前幹事長
民主党代表選で高知県須崎市を訪れ、支援者と握手する小沢前幹事長
Photo By スポニチ

 民主党代表選に立候補した小沢一郎前幹事長は6日、高知県内3カ所で街頭演説を行った。党員・サポーター票の獲得を目指し、国政選挙で得意とする、郡部など人口の少ない地域から浸透を図る「川上戦術」を実施。一方の菅直人首相陣営は労働組合を回り支援を要請。選挙戦は全体情勢で接戦が続いており、14日の投開票に向け、中盤戦の攻防に熱が入った。

 小沢氏は午前10時すぎ、同県須崎市の道の駅「かわうその里すさき」の前で街頭演説。山に囲まれたのどかな地域で、聴衆約150人を前に「役所任せの予算編成の中で“財源がないから消費税を上げる”と菅首相の口から出た。それでは皆さんの納得を得られるはずがない」と、参院選大敗を招いた菅首相の消費税発言を批判した。

 さらに、正午から高知市の中央公園で行った演説では「ここは維新のリーダーである坂本龍馬の出身地」と述べた上で、「首相になったら政治生命どころか、命を懸けるつもりで政権運営に当たらなければならない」と決意表明。その後、香南市では、菅政権の予算編成作業について「菅首相がいくら頑張っても結局は官僚の言う通りになってしまうのが実情だ」と厳しく指摘した。

 小沢氏は師である故田中角栄元首相の教えで、選挙戦では「まず川上(郡部)から回れ」が持論。人口の少ない地域から遊説を始めて都市部に攻め上げる戦術で、小沢氏が陣頭指揮を執った07年参院選や昨年の衆院選では、この戦術を候補者に伝授し大勝した。

 高知県は民主党所属衆院議員がいない空白区。地方重視の姿勢をアピールすることで、現状では菅首相がリードしているとされる地方票の掘り起こしを狙った。

 菅首相はこの日、エクアドルのコレア大統領と会談するなど公務に専念。陣営では江田五月選対本部長らが、自動車総連など労働組合を回り支援を要請。態度が明らかになっていない国会議員約80人や党員・サポーター票をめぐり激しい争奪戦が展開されている。

 また、小沢氏が予算編成を「官僚主導」と批判したことに対し、菅首相支持の仙谷由人官房長官は会見で「現実を踏まえなさすぎる酷評だ。具体的な考えがあるなら、こうすると言わない限り説得力がない」と反論、接戦の選挙情勢を反映し激しく応酬した。

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