解放された常岡さん一問一答6日共同通信の単独インタビューに応じたフリージャーナリスト、常岡浩介さん(41)との一問一答は次の通り。 ―解放直前の経緯は。 「9月3日、犯人側の一人から『明日解放される』と聞かされた。しかし、犯罪グループの彼らを信用できず、4日カブールに車で到着し大統領府でアフガニスタン政府関係者に会って初めて、解放を実感できた」 ―監禁中は何を考えていたのか。 「拉致の経緯などを思い出し日付などを忘れないように心掛けた。また、同じイスラム教徒である自分をお金目的で拉致する犯人たちに腹が立っていた。解放の瞬間も安心したというより、腹が立っていた」 ―解放後のことは考えたか。 「最初の1カ月間は肉が出なかったので、解放されたら焼き肉に行こうと考えていた」 ―身代金は払われたのか。 「監禁中に100万ドル(約8400万円)の身代金を要求していると言われたが、支払われていないと思う。断食月を迎え、24時間態勢で監視が必要な自分が負担になったのではないか。(日本関係者向けの)ビデオを録画した際、ペルシャ語と英語と日本語で待遇などについて話したが、日本語の部分では『身代金は払わないでください』と訴えた」 ―逃げ出す機会はなかったのか。 「監視は少しずつ緩んだ。最後はアフガン北部クンドゥズ州内の民家に滞在し、逃げられそうだったが、周囲の支配状況などが不明で連れ戻される恐れもあり、脱出は思いとどまった」(共同) 【共同通信】
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