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英国近衛兵のふさふさ帽 クマの毛皮、愛護団体が批判(2/2ページ)

2010年9月7日0時14分

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写真:クマの毛皮製のベアスキン帽をかぶってバッキンガム宮殿前を行進する近衛兵=ロンドン、土佐写すクマの毛皮製のベアスキン帽をかぶってバッキンガム宮殿前を行進する近衛兵=ロンドン、土佐写す

写真:動物愛護団体PETAがつくった、人工皮革の帽子=土佐写す動物愛護団体PETAがつくった、人工皮革の帽子=土佐写す

写真:ステラ・マッカートニーさんステラ・マッカートニーさん

 ベアスキン帽は、一つ分の毛皮が650ポンド(約8万4千円)するのに対し、試作品はわずか60ポンドの費用で済んだ。さらに、試作品の方が230グラム軽く、通気性にも優れているという。

 PETAは満を持して今年7月、試作品を国防省に持ち込んだ。しかし、国防省は試作品を評価しつつも、ベアスキン帽の廃止には後ろ向きだったという。

 国防省は「頭数を管理するカナダ政府の指示で間引かれたクマの毛皮を購入して作っている。帽子のために殺されるクマはいない」と主張。PETAの代用品についても「新しい素材の提案は歓迎する。しかし、我々が定める耐用性や防水性などの基準を総合的に満たしたものは今のところない」としている。

 ベクシー部長は「国防省は愛護団体からの圧力に屈する形で伝統を変えるのが嫌なのだろう。協力しながら代用品を開発し、ベアスキン帽廃止を求めていきたい」と話す。(ロンドン=土佐茂生)

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