話は長いんだけど、聞いてほしい。
まず、俺の年齢は28才で性別は男。
神奈川県の横浜市に一人暮らし。
そして元引きこもりだったって言う事。
引きこもりになった原因は単純で、中学時代に少し嫌いな相手が同じ学校の理由で引き篭もり。
母は泣き、父親は怒り。
中3の時には父親は死別。
兄弟からも自分はアマノジャク存在になった。
勉強もロクに出来ないまま、19歳が過ぎた。
友達と言う友達もいなく、引き篭もりのせいか体重が増える一方。
根暗な性格か、知らないけど、当然女に縁がない。
家でするのは、パソコン?ゲーム?DVD干渉?
そんな生活でクズな人格が固まりつつあった。
年齢も20歳になり、高卒になり、母はパートで家庭を養う生活。
俺は母に申し訳ないと言う気持ちになり、20歳からある食品工場で働いた。
最初はキツかったけど、意外と汗をかいて働くのも楽しい事に気づいた。
お金を稼ぐ楽しさ。体を動く楽しさで体も少しずつ確実に痩せていった。
そして、大学に入りたいと言う願望が強くなり、働きながら家に帰っては勉強をする日々。
努力した成果が出て、高校認定卒業資格を取得する事が出来た。
そして工学に興味を持ち始めて、大学受験の為に必死こいて勉強した。
週6回で働くのを、週4回にしてもらい、母の友人の大学生に付きっ切りで勉強を教わった。
金がかからない国立に行きたくてとにかく勉強した結果。数年のうちにある市大に受かる事が出来た。
大学在学中に、自分の失われた人生を取り戻すことが出来た気がする。
と言っても、勉強漬けで遅く大学に入学した事に対して一般就職は不可能なんではないかとひたすら、不安はあった。
でも、嘘のようにある企業が俺を採用してくれた。
工場も大学在学中に週3回で働かしてもらっていたが、就活を機に辞めた。
今は彼女はまだいないけど、人前の生活が出来るようになり、仕事は厳しいが、充実した毎日を送ってる。
あのヒッキーだった時に、工場で働いた時の失われた人生を取り戻す爽快な気分は、もうなかなか味わう事が出来ない。
結局何が言いたいかと言うと、俺の少ない人生経験の中で、誰しも落ちる時はあると思う。
みんなは、人生を取り戻した瞬間って言うのは何かあるか聞きたい。