第3Q、関学のWR・松原がディフェンスを振り切って独走し、タッチダウンを決める=王子スタジアム(撮影・吉田敦史)
「関西学生アメフット、関学大45‐0神大」(5日、王子ス)
3季ぶりの王座奪回を狙う昨季2位の関学大が、同7位の神大を45‐0で下し、白星発進した。第1Qは無得点に終わったものの、第2QにRB稲村勇磨(4年)のTDで先制すると、計6TDを奪って大勝した。昨季、61年ぶりにリーグ王者となり、甲子園ボウル(全日本大学選手権決勝)も制した関大は、近大を38‐6で退けた。
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開幕戦から“本気”モードだ。関学大が6TDを奪う猛攻で45得点。ディフェンス陣は神大攻撃陣をシャットアウト。格下を相手に、持てる力をすべて出し切った。
昨季は3戦目で当たった関大に敗れ、最終戦で宿敵・立命大を破ったものの、頂点には手が届かなかった。思わぬ敵に足をすくわれた反省から、今季のテーマは「全戦真剣勝負」。大勝発進にも、鳥内監督の表情は緩まない。「危なかったやん。実力や!!なかなか点入らへんのが!!」と、第1Qで無得点に終わったオフェンス陣にカミナリを落とした。
平沢主将も反省しきり。「初戦ということで、メンタルの弱さという課題が出た。最初からボコボコにできた」と唇をかんだ。今季は京大と4戦目、立命大と5戦目に当たる。「(例年より)1カ月前倒しで、夏合宿前から実戦を多くやってきた」と準備は万端。昨年の二の舞いはもうごめんだ。最終7戦目の関大戦まで、全勝で突っ走る。
(2010年9月5日)