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ザック新監督、単年契約要望していた

 練習試合の様子を見つめるザッケローニ新監督=堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンター(撮影・笠原次郎)
 練習試合の様子を見つめるザッケローニ新監督=堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンター(撮影・笠原次郎)

 サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ新監督(57)が、日本協会に異例の単年契約を申し入れていたことが5日、明らかになった。日本協会とは契約延長オプション付きの2年契約を結んだものの、関係者によると、自らをあえて厳しい環境に置き、代表に全精力を傾ける意向を持っていたという。1‐0で勝ったパラグアイ戦から一夜明け、日本代表はグアテマラ戦(7日・長居)が行われる大阪に移動。夕方から堺市内で約1時間半のトレーニングを行った。

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 ザッケローニ監督は、本気で日本を変える腹づもりだ。日本協会は4日までに、コーチングスタッフ全員とも正式契約を締結。日本サッカー史上初のイタリア人指揮官とは、2年総額4億円(金額は推定)に加え、2年間の延長オプション付きで契約したが、その際にザッケローニ監督が「できれば単年契約にしてほしい」と要望していたことが判明した。

 狙いは、自らを厳しい状況に追い込むことにある。近い関係者によれば、指揮官は「長い契約をしてしまうと、リラックスしてしまう。監督は1年ごとが勝負」との哲学を持っている。

 セリエAで指揮を執っていた際にも「5年契約のオファーを受けても、自ら単年を希望していた」という。結局、日本協会との契約は2年で落ち着いたものの、日本代表を成長させるため、自らをよりシビアに評価される環境に置こうとしていた。

 今合宿では、就労ビザを取得しておらず直接指導はできないが、代表メンバーの資質にはしっかりと目を光らせている。特にDF槙野に興味を抱いており、原監督代行が「監督が『なぜDFなのに、そんなに点を取っているのか?』と話していたよ」と伝えている。

 試合前のミーティングでは、選手全員に「十分にアピールしてほしい」とハッパをかけた。自身初さい配となる10月8日のアルゼンチン戦に向けた“選考作業”を進めている。

 堺市内で行われたサブ組の練習に対しても、バルコニーから身を乗り出して熱視線を送ったザック。静かなる勝負師は、日本サッカーのさらなる躍進に真剣に向き合っている。

(2010年9月5日)





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