東京の都立高校で、猛暑が続くなか、プールの水温を下げようと水を流したところ、誤って栓を開けすぎ、水道代にして510万円分の水が、1か月以上、漏れ続けたことがわかりました。東京都は関係者の処分を検討しています。
この高校は東京・練馬区の都立練馬高校で、東京都教育庁によりますと、先月23日、「水道の使用量が多すぎる」と水道局に指摘され、屋上のプールから水が漏れていることに気づきました。調べたところ、7月20日から1か月余りプールの給水用の栓を夜間も開け続け、この間に流れた水は、この高校の25メートルのプール11杯分にあたる6600トン、水道代にして510万円分に上ることがわかりました。高校によりますと、猛暑が続いたため、教諭の1人がプールに藻が発生しないように水を少しずつ流して水温を下げようとしたところ、誤って栓を開けすぎ、想定の10倍の勢いで水が流れ続けたということで、別の学校の職員が水道メーターの監視を怠り、1か月以上も気づかなかったということです。東京都は、責任の所在を明らかにして関係者の処分を検討する一方、すべての都立高校に、プールの管理を徹底するよう通知しました。都立練馬高校の藤原成憲副校長は「この夏は特に暑かったので、水を多く出したところ、このような事態になってしまった。都民の貴重な税金を使ってしまい申し訳ない」と話しています。