[PR]
ニュース:経済・IT RSS feed
【口蹄疫】接種後殺処分12戸が買い付け 延岡市で牛の競り
宮崎県が口蹄(こうてい)疫終息を宣言したのを受け、開催中止となっていた同県延岡市の家畜市場で6日、牛の競りが開かれた。7日までの2日間の予定で、ワクチン接種後に家畜を殺処分した日向市の農家12戸が牛を買い付け、県内の被害農家で初めて経営を再開する。
繁殖用に雌の子牛1頭を94万8千円で買い付けた日向市の農家、谷口峰久さん(59)は「1頭でも牛舎に入るので安心した。新たな気持ちで再開できる。一番欲しいと思った牛を買い付けることができ、うれしい」と笑顔を見せた。
会場には生産者や購買者ら約300人が訪れた。牛が運び込まれると、購買者らは、競り落とし価格や体重が表示される電光掲示板を食い入るように見つめていた。市場によると、2日間で、延岡市や日向市など6市町村の農家が計約830頭を出荷する。
口蹄疫の発生確認以来、宮崎県内では約4カ月間、計8カ所の家畜市場が開催中止になった。8月29日に高千穂町で牛の競りが、9月1日には都城市で豚の競りが再開された。