(cache) 日向市の農家が経営再開 口蹄疫、被害農家として初 - 47NEWS(よんななニュース)
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     口蹄疫が終息し家畜市場で再開された牛の競り=6日午前、宮崎県延岡市

     宮崎県が口蹄疫終息を宣言したのを受け、県内の被害農家として初めて日向市の和牛農家が6日、経営を再開した。ワクチン接種後、飼育するすべての牛を殺処分した農家12戸が、同県延岡市の家畜市場で午前から開かれた競りに参加。うち10戸が子牛を買い付け、各農場に運び入れた。

     繁殖用に雌の子牛1頭を94万8千円で買い付けた日向市の農家谷口峰久さん(59)は「一番欲しいと思った牛を買い付けられた。養う楽しみが戻ってきてうれしい」と笑顔。午後2時半ごろ、牛舎に運び入れ「1頭でも2頭でもいれば生きがいになる。2、3年かけて元通りの状態にしたい」と決意を述べた。

     競り会場には6日、生産者や購買者ら約300人が訪れた。牛が運び込まれると、購買者らは、競り落とし価格や体重が表示される電光掲示板を食い入るように見つめていた。市場によると、競りが続く7日までの2日間で、延岡市や日向市など6市町村の農家が計約830頭を出荷する見通しという。

      【共同通信】