それじゃ突然ですが、
「女性自身の解剖学 ”なぜ、たそがれ”」の第一話をホントに始めましょう。
あっ、その前に
解剖学が”なぜ、たそがれ”というお題が何故付いてんのかという声にお答えしておくと、
それは”なぞ(謎)”なんです。
いまのところはヒラメキとしか言えないわけ。
そのうち追々と第何話目かで、そのなぞが解けるような気がしているだけで。
(ほな、サイナラー!)・・
いきなりですが、中村うさぎはかく語っている。・・・
「自分にとって”自分”は特別な存在である。
だが、他人にとって、自分はゴミクズに等しき”one of them”に過ぎない」。
「その事実がプライドを傷つける」
「”特別な存在”でありたい。認められたい。愛されたい。」
「何者かになりたい。・・・この病を我々も知っている。」・・・
これは中村うさぎが、時効21日前に逮捕された同僚ホステス殺人逃亡犯F.Kにたむけた言葉ですが、
このあたりの”切なさ”、”哀愁”のようなものが”たそがれ”を引き寄せているような予感がするわけですわ。
わたしには中村うさぎの一見なるほどと思える本意とは別に、
この言葉から彼女の病の核心が透けて見えますが、それは後にしましょう。・・・
☆ところで10年ほど前に中村うさぎがおもわず言っちゃったセリフは、こうだ。・・
「今の時代、女に生まれることは、けっこう幸せな事だと思う。」
「こんなに自由で、いいんですかい!」ってね。
それなら男はどーだ?。
うさぎさんに、誰か気の効いたセリフを言っちゃってよ。
「・・・・・・・・」、、、だからやっぱり男はしょうがないやな-。
昔っから格好つけたところでKEN.TAKAKURA(早い話が映画の中の高倉健サンです)がいいとこだ。
黙ってゴッツイ背中を見せてりゃ済むと思い込んでんの。
これが女という人類にはまったく通じないんだなあ、昔も今も。
あの連中は”言葉を自由に使える”高等人類なもんで、
ちゃんと事細かく筋立てて語り掛けないと決して納得しないときたもんだ。
コレどうよ、健サン、何とか言ってやってよ。
「・・・・・・・・」。・・やっぱりね。・・・
「・・何だかんだ言っても、オレの気持ちはわかってくれてるはずさ。
・・だってよ、こんなに体張ってやってんだから。・・・そこのところはなんて言うか、あ・うんの呼吸ってやつよ。・・・」なんてね。
男はなぜかいつも本気でそう思い込んでるわけよ。
ところがドッコイ、カアチャンもネエチャンも、ひょいとそれを聞いたとたんに、
「あんたね、×△○#&*?△×!・・・」と延々とつづく反撃の口火が切って落とされるのでありますよ。
ご同輩には今のとこそんな覚えが無いと言われる場合は、
まっ、退職記念日に強烈なカウンターパンチが飛んでこないことを切に祈るばかりじゃ。・・・
男はとどのつまり、オンナに関して、オンナの本質については、
「何も解ってない」「アホタレ」というめでたき人類なのだぞ。
参ったか!(どっちに言ってるのかな?)
ここでついに、ウンコタレとアホタレの揃い踏みになったところで、めでたしめでたし。
というわけにはいきまへん。
あきらかに高倉健サン型は少なくとも病理的な「依存」を抱えているわけで、
行く末が案じられるタイプの人です。
ひとは言葉を尽くしてみても、自分の思いの半分も伝えられないというのは、
男も女も先刻承知のはずなんですが、実はどうも特に男は骨身に沁みている様子が見られない。
うまく伝えられないクセに、肝心のそこを工夫して行こうとはしないで、気持ちだけ伝えた気になっているから始末がワルい。
いつもせいぜい自分だけにわかったような小理屈をポイと投げておしまいというパターンになる。
絶対に相手に通じてねえんだってばさー!。
ご同輩は、
「こんなことで、”依存”だとか言われちゃかなわねーよ、おれはごくフツーだぜ。」
とお思いでしょうがね。
そこがやはり、オンナという高等人類には、
「あんたたちのはフツーが違うというか、フツーじゃないよ」というわけよ。
でねっご同輩、
「男に生まれて、けっこうツライものがあったな」って。
「こんなに不自由で、いいんですかい!」って、思ったりしないですか?
男のツラさも、不自由さも、
とどのつまりは「言葉を尽くさずにやって来た」せいで、
かえって世間を狭く、自分を小さくしていることに、
ちょいと気づいてもらいたい。
そこのところを、カウンセラー風を吹かして言っちゃうと、
“自分じゃ知らないうちに相手(オンナ)に対してストレスを持ってる”ことになるワケです。
もっと言えば、
それは”相手(オンナ)から心的に孤立しちゃってる”ワケだ。
だから、
「言うにいえない、ツライもんがあって、とっても不自由さを感じている」ワケです。
(ここはよく押さえといたほうがよろしいですよ、ご同輩。)
でもまず、うさぎさんには
この辺の男の苦悩は”思案の外”に過ぎないかもしれまへんな。
あまり男心について、語っておられないし。・・・
...... ...... ...... ...... ...... ...... ...... ...... ...... ...... ......
...... ...... ...... ......
ええー、今回はどういうわけか、こんなこってす。
結局、話がウンコタレからアホタレの方に流れていって、とうとう
中村うさぎの病については次回のお楽しみになりましたが、どうかあしからず。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
( 文: 大木カウンセラー )・・・ご感想など送っていただけたら有り難いです。
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