「豊かさ」を示す1人当たりの国内総生産(GDP、購買力平価ベース)で、アジアの新興地域が日本を急速に追い上げている。台湾は2010年が約3万3800ドル(約287万円)と、日本を上回る見込み。韓国も10年間で約1.8倍に増え、日本の水準に迫る。円高の影響もあって名目ベースの1人当たりGDPは日本がまだ上だが、生産性の高い製造業が立地するアジアの生活水準は大幅に向上している。
購買力平価で表す1人当たりGDPは、各国・地域の実質的な「豊かさ」や生活水準を示す。国際通貨基金(IMF)の推計によると、10年の日本の1人当たりGDPは約3万3500ドルとなる見込みだ。10年前に比べて約1.3倍に膨らんだ。だがアジアの新興地域はこれを上回るペースで伸びている。
10年で1.7倍に
台湾の1人当たりGDPは07年に3万ドルを超え、今年は初めて日本を上回る見込みだ。「半導体など電子デバイス関連で生産性の高い拠点を多く構える」(第一生命経済研究所の西浜徹氏)ためで、10年間で約1.7倍となった。世界ランキングも10年前の30位から10年には24位に上がる。
韓国も日本を猛追する。1人当たりGDPは10年に約2万9400ドルとなり、最近10年で格差は半分に縮まった。
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