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【音楽の政治学】「農民工の歌」「世界の工場」支える合唱団 (2/2ページ)
♪体は泥の花で汚れ 顔には汗の花
一つの夢のため それは都市に来て一旗揚げること
昨日は農民だった 今日は工員になった(中略)
幾度も辛苦を経験し 風に吹かれるのも雨に打たれるのも恐れない
農民工が低賃金で重労働に耐えてきたからこそ、中国は「世界の工場」でありえた。その構造が今、揺れ動き始めている。
中国各地で頻発している賃上げを求める労働争議。その中心となっているのは、若い世代の農民工だ。インターネットや携帯を使いこなす新世代の農民工の情報量は、わずかな賃金を手にするために、過酷な労働条件に耐えてきた10年前とは違う。
「自分の力を信じ 未来を信じる われわれの人生もいい人生になる」
夢物語を歌っていた農民工が外界を知り、自分たちの境遇に疑問を持ち始めている。
世代交代が進むにつれ、「農民工の歌」は廃れ、彼らが口ずさむ歌も変わっていくだろう。
2050年には現在の2億3千万人から3億5千万人に膨れあがると推測される農民工は、中国の未来を左右する存在になりつつある。(北京 川越一)