海外アーティストが日本バンド初カバー

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　米ロックバンドＭＲ．ＢＩＧのボーカル、エリック・マーティンら１０組の海外アーティストが集まり、日本のロックバンドＳＩＡＭ　ＳＨＡＤＥのトリビュートアルバムを発売することが５日、分かった。１０月２７日に日米同時発売の予定。海外アーティストが日本のアーティストのトリビュート盤を制作するのは初めて。

　この企画はエアロスミス、オジー・オズボーンらのプロデュースで知られるマーティー・フレデリクセンが「日本のアーティストをプロデュースしてみたい」と、日本を席巻した主なロックバンドの音源を聴いたところＳＩＡＭ　ＳＨＡＤＥに興味を持ったという。同バンドは既に解散していたが、今年でデビュー１５周年を迎えることからトリビュート盤が企画された。

　フレデリクセンの呼び掛けで、全世界で１５００万枚を売り上げたＭＲ．ＢＩＧのボーカル、エリックや、５０００万枚を売り上げたモトリー・クルーの元ボーカル、ジョン・コラビらが参加。参加メンバーが在籍したバンドの全世界累計セールスが１億枚以上という豪華な顔触れになった。各メンバーが、それぞれ選曲し自身の解釈でアレンジし英語で歌っている。

　プロデューサーのフレデリクセンは「日本にもラッシュやモトリー・クルー、スキッド・ロウの影響を感じさせる、こんなにかっこいいバンドがいることを知り、この企画を始めた。ＳＩＡＭ　ＳＨＡＤＥのメンバーのためにこのトリビュートをプロデュース出来て本当に光栄」。「ＬＯＶＥ」をカバーしたエリックは「すごくかっこいいロックナンバーになった」と話した。　日本発売のスペシャルトラックには、日本のアシッド・ブラック・チェリーが歌う「１／３の純情な感情」が収録されている。

　［2010年9月6日6時22分　紙面から］