名古屋市金山駅構内で８１歳女性刺され死亡

　５日午前７時５５分ごろ、名古屋市中区の市営地下鉄金山駅構内の女性用トイレで、女性が包丁を持った女に背中などを刺された。

　通報で駆け付けた中署員らが改札口付近で倒れている女性を発見。中署によると、女性は同市、無職奥田トシさん（８１）で、病院に運ばれたが間もなく死亡した。背中を刺され、肩を切られるなど数か所に傷があり、死因は出血性ショック。

　署員は現場近くで、血の付いた包丁を持っていた女の身柄を確保。中署は殺人容疑で女を逮捕、愛知県春日井市在住の２３歳で、調べに対して「わたしに名前はない」「きょう生まれた」などと意味の分からないことを話しているという。女も指に切り傷の軽傷。

　中署などによると、女が包丁を持って暴れているとの１１０番があった。女はトイレ内で奥田さんを刺し、さらに逃げるのを追い掛けて再び切り付けたとみられる。駅構内で、駅員が女を取り押さえ、署員に引き渡した。取り押さえられた後は座り込んで泣きだしたという。

　奥田さんの知人によると、奥田さんは週末に金山駅近くのサウナ店によく来ていたといい、常連客の女性（８３）は「昨日も来ていて、『明日も暑いから朝早く来よう』とほかの知り合いと約束していたようだ」と話した。

　金山駅はＪＲや名古屋鉄道、市営地下鉄が相互乗り入れし、市内では名古屋駅に次ぐターミナル駅。

（2010年9月5日21時29分  スポーツ報知）

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