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気迫の7分間指揮…小澤征爾氏がステージ復帰

 今年1月に食道がんの手術を受け、先月から活動を再開した指揮者の小澤征爾氏(75)が、5日夕、長野県松本文化会館で行われたサイトウ・キネン・フェスティバル松本のオーケストラ公演でステージ復帰を果たした。

 公演の冒頭、1人でステージに登場。会場の拍手が30秒以上続く中、左手を握りしめ、ガッツポーズを見せた。

 この日はベルリオーズの幻想交響曲など当初発表されていたプログラムをすべて指揮する予定だった。ところが、手術後に体重が15キロも減ったことの影響で、持病の腰痛が悪化。約1時間半に及ぶ公演を立ったまま指揮することで腰痛が一層悪化する恐れがあるとの主治医の判断を受けて、公演冒頭にチャイコフスキーの「弦楽器のためのセレナーデ」の第1楽章を追加して指揮することになった。予定の演目は下野竜也氏が代わってタクトを執った。

 マイクを握った小澤氏は「まず最初に謝りたい。素晴らしい医師のおかげで、がんは卒業できたが、持病の腰痛が悪化して5分くらいしか立っていられない」と観客に事情を説明。「今年はこれからすべての予定をキャンセルして回復に努める。来年は絶対にバッチリ行くのでぜひお願いします」と力強く来年の完全復活を誓った。

 約7分の指揮だったが、気合のこもった動きに会場からは盛大な拍手。終演後には楽屋を訪れた関係者に「やっと指揮できるようになった」とほっとした表情を見せていた。

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