ポーツマス市で多彩な行事 日露講和条約の調印記念日【ポーツマス共同】日露戦争を終結させた1905年のポーツマス条約が調印された9月5日を記念して、条約ゆかりの地である米ニューハンプシャー州ポーツマス市を中心に同日、市民参加の多彩な行事が催された。 難航した条約交渉がまとまったのは、両国代表団への市民の献身的な支援があったからとされ、市民外交の精神は今も生きている。 同市近郊にあるメーン州のポーツマス海軍工廠で条約が調印された午後3時47分になると、市内の教会から鐘が一斉に鳴り響き、当時を再現。中心部にあるノース教会から出てきた女性は「この記念日の意味は、誰でも平和に関与できるということ」と話した。 メーン州にある宗教関連施設の屋外広場では、市民ら約100人が集まって「平和」と書かれた旗を掲げる儀式も。同施設には日本の代表団も訪れたという。 夕方に開かれた市民講座では、地元組織「ポーツマス講和条約フォーラム」のチャールズ・ドリアック会長が、条約調印に市民が果たした役割を説明した。 ニューハンプシャー州では先月、9月5日を州の記念日にする条例が成立。この日はポーツマス以外の地域でも鐘が鳴らされた。 【共同通信】
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