記事入力 : 2010/09/05 09:45:51
【コラム】韓国の「シャーマニズム信仰」(上)
人間なら誰でも物欲を持つものだが、なぜ韓国人はこれほど物質中心主義的なのか。韓国社会の「物神」崇拝について、これまで数人の学者が、急速な経済成長の後遺症だと診断している。ところが社会学者のチョン・スボク氏は、著書『韓国人の文化的文法』で、韓国人の物質主義の陰には「巫(ふ)教(シャーマニズム)」があると語った。韓国の巫教には、キリスト教における永遠や仏教における解脱のような、形而上学的な価値がない。この世が終わったら別の超越世界での暮らしはない、という「現世主義」が、巫教の原理だ。現世で厄(やく)を払い福を受けることを最高の価値と見なし、「人間の官能的欲求と物質的欲望をあるがまま認める」というわけだ。外国企業も韓国で開業する際には、「告祀(し)」の儀式でブタの頭を供えてその口に紙幣をくわえさせ、お辞儀をするものだ。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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