元近畿大ボクシング部員による強盗事件で、強盗致傷や窃盗などの罪に問われた元男子学生2人(いずれも事件当時19歳)の裁判員裁判の判決が2日、大阪地裁であった。中里智美裁判長は「ボクシング経験者が拳で顔などを殴れば、手加減していても力は強く、危険だ」と述べ、主に暴行を加えた元部員に懲役9年(求刑懲役10年)、脅迫して金を奪う役割だった元部員に懲役9年4カ月(同11年)を言い渡した。
中里裁判長は、起訴された17事件のうち裁判員裁判の対象外の強盗、恐喝など12事件を分けて裁判官だけで審理。6月に、有罪とする「部分判決」を言い渡していた。
判決で中里裁判長は、部分判決を踏まえ、17事件全体の量刑を検討。暴力団構成員を装って「殺したろか。家燃やしたろか」と脅して暴行し、金を奪うなど、昨年4月からわずか1カ月半の間に17事件を立て続けに起こしたとし、刑事責任は重いと指摘した。
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