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【朝鮮学校無償化】専門家会議、本当に実在? 議事録、メンバーなお非公開 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:朝鮮学校
朝鮮学校への高校授業料無償化適用に関し、非公開の専門家会議で検討し「密室審議」と批判を浴びた文部科学省が、会議の報告書がまとまった後もメンバーや議事録を非公開にしていることに、自治体や識者らから疑問の声が出ている。関係者からは「本当に専門家会議は存在したのか?」という皮肉すら出ている。
無償化適用について早期の結論を断念した文科省。8月31日に判断基準だけ盛り込んだ専門家会議の報告書を公表したが、議事の概要などについては鈴木寛文部科学副大臣が「すべての作業が終わったところで話そうと思う」と公表先送りを宣言した。
「審議の途中か、終わった後で公表する」としてきたこれまでの説明を一変させた形で、省内からも「矛盾しているといわれても仕方ない」と声が出た。
9月1日には、県内に朝鮮学校を抱える福岡県が「手続きの正当性、透明性に疑義がある。国民の理解を深めないと現場で混乱する」と、公表を求める要望書を文科省に提出する事態にもなった。
専門家会議のメンバーは、就任に尻込みする学識経験者が多い中、文科省が頼み込んで就任してもらった人ばかり。同省幹部は「議事や名前を公開し、迷惑がかかったらいけない」と話す。
無償化判断の先送りで、専門家会議に新たな“任務”が生じる可能性が高まったという事情もある。今後、報告書の適用基準に基づいて無償化を判断する際、専門家会議が改めて朝鮮学校を審査する可能性があり、そのときまで名前が公表されてはよくないというわけだ。