「病気は薬」、そう思うんです。
手術をしたのは昨年暮れのこと。10月末に腫瘍が発覚したのですが、良性か、悪性か分からなかったので、2カ月間心配でたまらなかった。悪性だと長い治療が必要になるし、歌も歌えなくなってしまうかもしれない。だから、コンサートのときはいつも「これが最後かもしれない」という気持ちで歌っていました。
それに、気がかりだったのが子供のこと。私には男の子が3人いるのですが、特に1番下の子がまだ10歳だから。15歳になったら心配ないかな、と思ったけど、あと5年もあるでしょ?もし神様と取引ができるなら、あと5年は元気でいさせてほしいと思いました。結局良性だったからよかったけど、病気をしたことで得たものはたくさんありますね。話ができる、歌が歌える、目をパチパチさせられるとか(笑)。そんな何気ない動作がありがたかったり、人の痛みや命の大切さが分かるようになったり…病気はいわば薬ですね。
自分の体質を知る…それが健康管理の第1歩
家族の健康管理は食事でしていますが、夫も子供たちも自分で料理をするんですよ。中国の考え方だと、自分の体質を知って、自分にベストな食べ方をするのが大事だと説いているんですが、そんな考え方も家族に教えています。冷え性の人は足りない栄養を補うようにする、逆にエネルギーに溢れている人は栄養を体に溜めないようにする…それを食事で上手にコントロールするんです。今、上2人の子はアメリカに留学中なのですが、海外に行っても急に太ったりしなかったから、ちゃんと守って食事をしているのかな、と思いました。
出演させていただいている「おもいッきりテレビ」(日本テレビ系列)も勉強になります。
チョコレートは体に悪いものじゃないと分かってからは、安心して食べていますし。間違った食への知識を正してくれるのが、この番組なのかな?