民主党代表選 菅首相と小沢前幹事長、東京・新宿で開かれた初の立会演説会で舌戦
告示後初めての週末を迎えた民主党代表選挙で、菅首相と小沢前幹事長は4日午後、東京・新宿で開かれた初の立会演説会にそろって臨んだ。党員・サポーター票の獲得に向け、激しく火花を散らした。
代表選挙の投開票まで、あと10日。
菅首相と小沢前幹事長は、初の立会演説会に臨み、舌戦を繰り広げた。
小沢前幹事長は、「私は、皆さまのお力で、本当に微力ではございますけれども、もしも政治の責任者の立場に立たせていただけるならば、今、私が申し上げたことを言葉ではなくて、現実の結果で示します! 政治生命のすべてをかけて、そして皆さまのために、頑張りたいと思います」と述べた。
菅首相は、「今、1つの薬を、新薬を開発をして、発明をして、それを使おうと思ってます。その薬の名前は、日本を元気にする薬なんですよ、皆さん。『分権革命』こそ、今やらなければいけない最大の新薬であり、劇薬であります」と述べた。
東京・新宿駅西口で行われた立会演説会には、たくさんの聴衆が集まり、代表選の注目の高さがうかがえた。
菅首相支持の人は、「なんか小沢さんというと、昔からあんまりこう、好きでないというかしら。まだね、なったばかりで1年ぐらいだから、ね。なかなか結果は出てないでしょうけど、まだこれからちょっと楽しみかなと」と話した。
小沢前幹事長支持の人は、「わたしはもう、小沢さんを圧倒的に支持。視点がやっぱり国民視点というか、生活者のことを考えた中での、発言というのが、お話の中で伝わってくるので」と話した。
その後、小沢前幹事長は、池袋駅西口で街頭演説を行い、田中 真紀子議員や谷 亮子議員らが応援に駆けつけた。
田中議員は、「本当に日本の政治の中枢にあって、組織の動かし方、その帝王学をしっかりと身につけている方は、小沢一郎先生しかおられないんです」と述べた。
また、メディアへの登場を増やしている小沢前幹事長は、インターネット番組に生出演した。
一方、菅首相は立会演説に先立ち、東京ブロックの総決起集会に出席した。
党員・サポーターらおよそ400人を前に、蓮舫行政刷新担当相が菅首相への協力を要請した。
蓮舫行政刷新担当相は、「国民が、民主党と政権を支える、新しい政治の扉をどうか9月の14日、菅 直人候補で開いていただきたい」と述べた。
立会演説会は5日に大阪、9日には北海道・札幌でも行われる。
(09/04 17:52)