中国電力が山口県上関町で進める原発建設計画の中止を求める集会が4日、平生町の田名埠頭(ふとう)であった。中電の海面埋め立て工事をめぐり、同埠頭や建設予定地で始まった抗議行動が10日で1年を迎えるのを機に、県内の原発反対5団体が主催。約300人が参加した。
埠頭沖では、反対派の漁船やシーカヤックの計約30隻が集まりアピール。原水禁山口県民会議の岡本博之議長は、中電の島根原発(松江市)の点検漏れ問題などに触れ、「新しく原発をつくる資格はない」と強調した。
原発を建てさせない祝島島民の会の山戸貞夫代表は「闘いの積み重ねが力を与え、反対運動は1年で大きく広がった。さらに強めていきたい」と強調。全員でシュプレヒコールをして締めくくった。
【写真説明】原発反対を訴えてシュプレヒコールをする集会の参加者
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