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上関原発 5団体が集会「反対運動妥協ない」
2010年9月5日(日)掲載
埋め立て阻止1周年「もうやめた上関原発!を中電に求める」集会で気勢を上げる参加者たち
中国電力の上関原発計画に反対する上関町や山口県内の5団体は4日、1年前に同計画の海面埋め立て阻止行動が始まった平生町田名で、埋め立て阻止1周年「もうやめた上関原発!を中電に求める」集会を開き、計画の白紙撤回まで闘うことをアピールした。

5団体は原発に反対する上関町民の会、上関原発を建てさせない祝島島民の会、原発いらん!山口ネットワーク、長島の自然を守る会、原水禁山口県民会議。祝島から漁船嚼ヌ、島民約100人と県内外から計約300人が参加した。

原水禁県民会議の岡本博之議長が「埋め立て阻止を始めて1年。現段階でも海は汚されていない。現地で阻止を続けている皆さんに感謝したい。中電の島根原発で大量の点検漏れが発覚したが、あらためて中電は上関の原発を造る資格がないことが明らかになった」と批判した。

同祝島島民の会の山戸貞夫代表は「埋め立て阻止を始めてこの1年、祝島を紹介する映画、国会議員の視察などで反対運動は大きく広がっている。それと阻止禁止の仮処分申請や損害賠償訴訟など金で地元住民を押さえつけようとする中電の地元住民切り捨て体質が明らかになった。生活を守るわれわれの闘いに妥協はない。今後も皆さんと一緒に反対運動を広げたい」と訴えた。

最後に「上関原発の中止を求める全国からの85万筆の署名を国に提出した。原発建設反対の輪は確実に全国に広がっている。中電は原発から再生可能エネルギーに転換する英断を下すべきた」とする集会アピールを採択。参加者は1年前に阻止活動を続けた田名の海に向かって「上関原発は建てさせないぞ」「子どもたちのために海を守るぞ」などと気勢を上げた。
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