米韓合同演習:25日から日本海で 中国配慮で黄海は回避

2010年7月20日 21時15分 更新:7月21日 0時56分

 【ソウル西脇真一、古本陽荘】米国のゲーツ国防長官と韓国の金泰栄(キム・テヨン)国防相は20日、韓国国防省で会談し韓国海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件への対抗措置となる最初の米韓合同軍事演習「不屈の意志」を25~28日の4日間、日本海で実施することで合意した。中国に面した黄海での演習は、中国の反発に配慮して先送りした形だ。

 米側から原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)とステルス戦闘機F22、韓国側から大型揚陸艦・独島(ドクト)などの主力艦艇や航空機が参加する。

 会談後、両国防相は共同声明で「北朝鮮の攻撃的な行動をやめさせる明確なメッセージを伝えるために計画された」と強調した。

 天安沈没事件は3月に黄海で起き、国際調査団は「北朝鮮の魚雷攻撃が原因」と断定。韓国は5月にいったんは黄海での合同軍事演習実施を発表したが、中国の猛反対を受けていた。

 米韓は共同声明で、今後数カ月間にわたり、日本海と黄海で合同演習を実施する方針とした。だが具体的な演習内容について、米国防総省のモレル報道官は「まだ協議中」と述べ、21日の米韓外務・国防担当閣僚会議(2プラス2)の後も公表されない見通しだ。

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