2010年7月20日 20時46分 更新:7月20日 22時34分
航空自衛隊百里基地と共用する茨城空港(茨城県小美玉市)は制約が多いとして、スカイマーク(東京)が8月末をもって茨城-神戸定期便の運休を表明した問題で、同社は20日、10月に同路線を再開すると発表した。9月中は運休する。
同社の西久保慎一社長がこの日、茨城県庁で橋本昌知事と会談後に記者会見した。西久保社長は、県と基地との話し合いを通じ「問題はほぼ解決いただいた」と述べた。また、年度内に同空港と新千歳空港を結ぶ札幌便、中部国際空港を結ぶ名古屋便の2路線を開設する方針も示した。
同基地では今月25日に航空祭があり、見学客の交通渋滞が予想されることから、基地側は同社にダイヤ変更を求めた。これに対し、同社は運航に制約を受けると反発し、定期便の運休を発表。県は航空祭当日と前日の駐車場利用を航空機利用者に限るなどの渋滞緩和策を決め、定期便が予定通り離着陸できるよう対処した。【鈴木敬子】