2010年7月16日 11時26分 更新:7月16日 11時53分
口蹄疫(こうていえき)禍の宮崎県で16日、甲子園を目指す球児たちの夏が始まった。感染拡大を防ぐため、一般客の入場を禁止し、部員と保護者のみに応援を限定した「無観客試合」での開催となる。
メーン球場のサンマリンスタジアム宮崎(宮崎市)では、入場許可証を首からさげた保護者らが入り口で服や靴底を入念に消毒して入場した。
入場行進を含む開会式も中止され、選手宣誓など必要最小限の「開会行事」は約10分間。猪股整・県高野連理事長は「口蹄疫の永遠の終息と畜産農家の一日も早い復興を願って、宮崎大会の開会を宣言します」とあいさつした後、統廃合で来春閉校となる日南振徳商、日南農林、日南工の3主将が合同で選手宣誓をした。
日南農林の市浦涼主将(3年)は「観客が少なかったのでプレッシャーがなかった。厳しい状況の中、野球ができる環境を作っていただいたことに感謝しています」と話した。
日程が順調に進めば28日に代表校が決まる。【中村清雅】