熊本市は26日、市内の観光・文化施設計22カ所の共通入場券「満遊くまもとパスポート」を10月1日から発売すると発表した。値段は1000円で、7日間有効。市によると、全国の共通入場券のなかで、割引率、対象施設数ともトップクラスという。
来年3月の九州新幹線全線開業を前に、熊本に来た観光客の滞在時間を伸ばし、宿泊者増につなげるのが狙い。対象は熊本城、市動植物園など市の施設が中心だが、水前寺成趣園や霊巌洞など民間施設も含まれる。全部に行った場合の入場料は計6210円で、共通入場券を使えば5210円の割引(割引率83・9%)となる。
市は来年3月に開館予定の「桜の馬場 城彩苑」についても検討する。幸山政史市長は「観光客にとっては別々に支払うより格安で、入場料を支払う手間も省ける。全国で最も魅力的な共通入場券になったのではないか」と話した。【勝野俊一郎】
毎日新聞 2010年8月27日 地方版