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【大相撲】

けいこ総見で爆睡 独立委奥島座長 緊張感なし

2010年9月5日 紙面から

けいこ総見を見学中、居眠りする独立委の奥島孝康座長(上円内)=両国国技館

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 「ガバナンスの整備に関する独立委員会(独立委)」の奥島孝康座長(日本高野連会長)が4日、東京・両国国技館で行われた秋場所の横審けいこ総見に座長として出席した。ところが到着するやいなや、午前8時すぎから正面ます席の最前列で爆睡。「気力、緊張感が感じられた。白鵬は安定していた」と評したが、白鵬のけいこ中も爆睡しており奥島座長から緊張感は感じられなかった。

 総見を見守っていたある親方があきれ顔でつぶやいた。「寝るなら来るな…」。10人の独立委のうち7人が総見を見学したが、その言葉はトップである奥島座長に向けられたものだった。

 奥島座長は到着すると用意された正面ます席最前列に座り腕を組む。そのままうつむくと、午前8時すぎから眠り始めてしまった。

 幕下、十両、幕内とけいこは進むが、奥島座長は起きては寝ての繰り返し。相撲の原点であるけいこ見学を言い出したのは独立委なのに…。ある部屋持ち親方は「こんな失礼なことはない。うちの部屋で寝たら、出ていってもらってる。考えられない」と憤った。

 奥島座長は横綱や大関のけいこ時間中も寝てしまい、「ぶつかれ!」と進行役の八角親方(元横綱北勝海)がかけた号令を聞いてお目覚め。

 寝ていたことを突っ込まれた奥島座長は「白鵬のときは起きてたよ。安定してた。その前は寝てた。幕内のあたりは寝てたけど。きのう3時に寝て6時に起きたから」と言い訳した。

 「相撲の理解を深めるためにやった。気合が入って緊張感があった。危機感というか、お相撲さんの気力、緊張感が感じられた」とこの日の総見を評したが、奥島座長は危機感なしと言われても仕方ない。

 奥島座長は23日に国技館で開かれた意見交換会でも寝ていたそうで、独立委は相撲協会の公益法人化に向けて力を注いでいる中で、奥島座長は座長としてはもちろんのこと委員としての自覚も問われる。

 

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