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日本一のおじさんだ!山本昌45歳完封勝利

<中・巨>45歳24日での史上最年長完封勝利を挙げた中日・山本昌
<中・巨>45歳24日での史上最年長完封勝利を挙げた中日・山本昌
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 【中日3―0巨人】どえりゃあ45歳だ!中日・山本昌投手(45)が4日、巨人戦で散発6安打に抑えての完封勝利を挙げた。45歳24日での完封は、50年の若林忠志(毎日)の42歳8カ月を大幅に上回る60年ぶりの史上最年長記録。45歳以上シーズンの4勝、4連勝も62年ぶりの新記録となった。今季初対戦となった巨人打線を手玉に取り、通算で現役最多の41勝目を手にしたGキラー。大ベテランの記録ずくめの白星で、チームも首位・阪神に0・5ゲーム差に迫った。 【試合結果

 試合後のコメントがふるっていた。45歳24日。プロ野球史上最年長での完封勝利を挙げた山本昌は「よく知らないけど、記録なの?シーラカンスばりに凄いですねえ」と笑った。自らを「生きた化石」に例えておどけたが、化石だなどと、とんでもない。9回111球を投げきり、散発6安打。自身にとって07年4月17日阪神戦(ナゴヤドーム)以来の完封勝利で快挙を成し遂げたが、はにかみながらナインとハイタッチする姿はなんとも若々しかった。

 「完封なんて想像もしなかった。8回から代わるかな、と思ったけど“そのままいけ”と。もう(完封の)チャンスもないだろうから。必死で投げましたよ」

 奪三振こそ4個だったが、生命線である低めへの制球力で巨人打線を牛耳った。3回2死二、三塁では小笠原を125キロの外角低めスライダーで空振り三振。130キロ台ながら切れのある直球を中心に追い込み、ボールになる変化球でバットを振らせる必殺パターン。9回2死からはラミレスに左翼線二塁打を許すも、最後は阿部を二飛に仕留めて偉業を達成した。

 シーズン4勝、4連勝も48年の浜崎(阪急)を上回る62年ぶりの新記録。06年9月16日阪神戦(ナゴヤドーム)でのノーヒットノーランも、史上最年長だった。杉下茂の球団記録211勝にも、あと2勝に迫る。それでも「記録のことは引退してから振り返ります。うれしいけど、これからまだまだ頑張らないといけないので」と言う。まだまだ頑張る。45歳のそんな強い思いは、オフの練習にも表れている。

 毎オフに鳥取のジムで行う、イチローと同じ「初動負荷」トレーニング。今年は1月上旬に中日の同僚・山井らと1度、練習を行ったが、その後の同27日に再び1人で足を運んだ。キャンプ直前の29日まで、3日間の集中トレーニング。「今年が去年のような成績(1勝4敗)では許されない」。ブルペンでの投げ込み、遠投、ウエートトレなどで孤独な汗を流した。だからこそ36歳にして変わらぬ動きを見せるイチローと同様に、山本昌の肉体も衰え知らずだ。

 「これからも大事な試合が続く。しっかりとした成績で優勝に貢献したい」と山本昌。首位・阪神には0・5差。百戦錬磨の日本一のおじさんが、逆転Vへの使者となる。

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