押尾被告の元交際女性の証言に注目…６日、第２回公判　証人として出廷

　合成麻薬ＭＤＭＡを飲んで容体が悪化した飲食店従業員・田中香織さん（当時３０歳）を死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪など４つの罪に問われた元俳優・押尾学被告（３２）の第２回公判が６日午前１０時から東京地裁で開かれる。

　公判には、昨年３月に米ホテルで押尾被告とドラッグセックスをしたというＥさん、押尾被告から「あれ、いる？」とＭＤＭＡを勧められるメールをもらった女性のＫさんら元交際女性と、所属事務所の元マネジャーら６人が証人として出廷する予定だ。

　３日の初公判から、押尾被告が当時妻だった女優の矢田亜希子（３１）にメールをした直後に田中さんと２度目のセックスにふけるなど、赤裸々な事実が明らかになった。検察側の冒頭陳述では、Ｅさんは押尾被告と一緒に米ホテルでＭＤＭＡを飲んで気絶し、押尾被告も呼吸困難状態を体験したと話しているという。押尾被告がＭＤＭＡを過去にも使用し、危険性を認識していたことの裏付けとなるため、３日の初公判同様、事細かに当時の状況が語られる可能性が高い。

　Ｅさん、Ｋさんについては、証人への配慮から押尾被告を直接見ることがないよう、法廷内と別室をモニター中継でつなぐ「ビデオリンク方式」が採用される可能性が高い。裁判員のモニターには別室の証人の様子が映るが、押尾被告、傍聴人には声だけが流れることになりそうだ。