PR:
小沢氏、菅首相を“数”で圧倒!1000対400
民主党代表選の街頭演説会で握手する菅首相(右)と小沢前幹事長
Photo By 共同 |
民主党代表選(14日投開票)の告示から初めての週末となった4日、菅直人首相と小沢一郎前幹事長は東京・JR新宿駅西口で初の立会演説会に臨み、国民に直接語りかけた。演説会は5日に大阪、9日に札幌でも開催され、勝敗の鍵を握る党員・サポーター票の獲得を目指す。この日は両陣営の決起集会なども行われ、首相側の400人に対し、小沢氏側は1000人(ともに主催者発表)を集め“数”を見せつけた。
先手となった小沢氏は「私の政治生命のすべてを懸けて、皆さんのために頑張る」と言い切った。赤いネクタイ姿。約15分間の持ち時間のうち、6分15秒で持論の政治主導実現を強調。2011年度予算編成で原則一律10%削減する菅政権の方針を「まさに自民党政権時代から続く官僚主導のやり方だ」と切り捨てた。何度も腕時計をのぞき込み時間配分に気を配り、締めくくりの6分は景気・経済対策に充てた。
駅前には党員・サポーターのほか、買い物客でごった返した。中には「日本一 小沢一郎」などのボードを持った支持者もおり、小沢氏の主張に「そうだ」「いいぞ」と声援や拍手。「小沢コール」まで巻き起こった。演説が終わると正面を陣取っていた集団が菅氏の演説を聴かずに立ち去ってしまい、近くにいた男性(75)は「小沢さんは相当、人を動員したな」と指摘した。
党員・サポーター、地方議員の投票は既に郵送で始まっており、11日の締め切りに向け両陣営は「この週末がヤマ」と位置づける。東京は首相のおひざ元だけに、少しでも切り崩そうと、この日はJR池袋駅前でも街頭対話集会を開いた。前夜に決まった集会だが、田中真紀子、太田和美、海江田万里、谷亮子の各衆参議員12人のほか、事前告知もなく約1000人が集まった。小沢氏はこの後、インターネットの動画サイト「ニコニコ動画」の生放送にも出演し、メディアへの積極露出を加速させた。
関連ニュース
PR