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低調稽古のせい!?…独立委初視察で奥島座長、居眠り

稽古総見を視察した独立委員会の奥島座長(右端)だったが…
稽古総見を視察した独立委員会の奥島座長(右端)だったが…
Photo By スポニチ

 大相撲の横綱審議委員会による稽古総見が4日、東京・両国国技館で行われた。野球賭博問題など一連の不祥事からの出直しの場所となる秋場所(12日初日、両国国技館)に向けて土俵の充実が求められているが、低調な内容に終始。視察した「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」(独立委)の奥島孝康座長(日本高野連会長)が稽古中に居眠りするほどで、何とも締まらない稽古総見となった。

 見るからに心地よさそうな“寝姿”だった。午前8時すぎに来場。正面マス席に陣取った奥島座長は何度も前かがみになってこっくりこっくり。寝息こそ聞こえてこなかったが、気が付いた報道陣からは失笑が漏れた。

 午前10時45分、すべての稽古が終了した瞬間、背筋を伸ばした奥島座長は「公益法人化するにあたっては(稽古を)公開するのはいいこと。こういうことが日常的にできる環境にしたい。稽古は気合が入っていた。見てて気持ちが良かった」と何とか取り繕おうとした。しかし居眠りしたことを指摘されると「白鵬の稽古“は”起きていた」と反論するのが精いっぱい。独立委による初の総見視察での“失態”はさすがにバツが悪そうだった。

 ただ、奥島座長ばかりを責めるのもかわいそうではある。肝心の稽古が迫力を欠く、眠気が起きても仕方ないほど低調な内容だったからだ。

 秋場所で4連覇を狙う横綱・白鵬は大関陣を制して土俵に入ったものの6番取ると8分後には土俵を把瑠都と琴欧洲に譲った。その5分後、再び稽古を再開したが計11番で終了した。大関陣も淡泊な内容に終始。若手の有望株の稀勢の里、栃煌山らも土俵に残っていたが、大関が指名せず興味を引くような対戦は見られなかった。結局、稀勢の里はわずか3番、栃煌山は5番。物足りなさだけが目立った。

 横審の鶴田委員長は「まあまあじゃないか」と合格点を与えたが、放駒理事長(元大関・魁傑)は「もう少しやらないといかん」と苦言。白鵬は「(11番は)ちょっと少ないかもしれない。これから上げていきたい」と自ちょう気味に話した。

 この日の来場者は、同じく無料公開された今年4月29日の5575人から2300人に半減した。人気回復のためには土俵の充実が必要不可欠。本場所では眠気を吹き飛ばすような熱戦を見せてほしいものだ。

 ▼沢村田之助委員(歌舞伎俳優)(座長の居眠りについて)まあ難しいね。忙しい方もいらっしゃるから。

 ▼守屋秀繁委員(鹿島労災病院院長)きょうは十両が面白かった。関脇以下の力士の稽古は少し物足りない感じだった。

 ≪11人中9人が見学≫独立委メンバーは渡辺、森の両委員を除く9人が稽古総見を見学した。2日の春日野部屋など部屋の見学はしてきたが、稽古総見は初めての委員も多かった。居眠りもせず、興味深そうに見守った木暮委員(伊藤忠商事理事)は「部屋とは違って激しいね」と話し、横審委員ばりに「白鵬を倒すのは、日馬富士か把瑠都しかいない気がする」と分析。深沢委員(弁護士)は「日本人の心ですね。無料なんだから一般の方も見た方がいい」と話していた。

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