『のだめ』上野&玉木が来韓、ファンと交流

純情漫画から飛び出したような二人

 「日本では、芸能事務所がファンクラブを作ってくれる。でも、韓国のファンは自発的に集まり、お金を出し合ってプレゼントを買い、ファンミーティングに来てくれた。そういう点が日本と違って、とてもよかった。日本では大騒ぎして暴れるファンもいるが、韓国のファンは礼儀正しくて上品だ」

 韓国でも人気の高い女優、上野樹里(24)が、映画『のだめカンタービレ最終楽章 前編』の公開を前に来韓し、3日午後、劇中、相手役を務めた玉木宏(30)と、竹内英樹監督(44)とともに記者懇談会に出席した。3人は、前日に韓国のファンとの交流も楽しんだ。

 『のだめカンタービレ最終楽章 前編』は、日本の人気漫画をドラマ化したもので、今回はそれが映画版となって登場した作品だ。上野はこの映画で、ピアノを学ぶ大学生を、玉木は由緒正しい家に生まれたオーケストラの常任指揮者を演じている。2日に行われたメディア試写会で、上野は親指を立てながら韓国語で「大ヒット!」と叫び、拍手を浴びた。

 「韓国では女性ファンが多いようだが」との質問に、上野は、「この映画は女の子が好きな純情漫画がテーマになっているため、女性ファンが多いようだ。女性たちは主人公ののだめに、自身の姿を重ね合わせて見ることができる、というのも理由の一つだと思う」と答えた。

 二人とも、クラシックに関しては素人だったため、指揮やピアノの練習にかなり時間を費やしたという。「指揮の演技をするためには、まず曲を聴いて完全に覚えなければならない。楽譜の読み方まで覚えられればよかったが、それでは撮影スケジュールが遅れてしまうので、覚えられなかった」(玉木)

 「ピアノの先生の演奏をいろいろな角度から撮影し、その映像を見ながら練習した。撮影所では、部屋に電子ピアノを持ち込んで、毎日練習していた。こうした役作りを通じて、音楽に対する流れを作り出すことができた」(上野)

 『のだめカンタービレ』のドラマや漫画は、韓国でも人気を集めた。今回主演を務めた二人は「主人公たちが苦難を乗り越えて、目標を成し遂げるというストーリーのため、映画版で初めて見る人にとっても面白いはず。むしろ映画を見た後に、ドラマ版も見てみたいと思うようになるのでは」と語った。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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