NIC MANIA > LANカードレビュー > ET100-PCI-S |
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VIAチップを搭載したIO DATAのLANカード。2002年6月4日で生産終了しています。 このカードはELECOM製LD-10100ALとパーツのレイアウトが気持ち悪いほど似ています。 唯一違うのは「C30」と「C31」にチップが乗っていることくらいでしょうか(LD-10100ALでは空きパターンのまま)。 とするとリファレンス通りの設計かOEM元があるということにありますが、その辺りはさすがに不明です。 WOLに関する詳細な記述は見当たりませんが、ドライバをインストールするとWOLの設定項目があるので、恐らく使用可能と思われます。 ただしWOLケーブルが付属していないため別途用意する必要があります。 カタログより5V/280mA(MAX)なので、消費電力は最大1.4W。 |
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・コントローラーチップ VIA製“VT6102(pdf形式)” 圧倒的に悪名の方が高いチップで、特にアッカ・ネットワークスのルータタイプADSLモデムとの相性問題は有名です。 これはVT6102搭載のNICと組み合わせると、接続が確立しない、もしくは速度がかなり強力に低下するというものでした。 運の悪いことにIBMのAptiva Eシリーズ(型番 2255-****)はこのチップを搭載していたので、IBMからは対策としてHUBが無償配布されたようです(詳細)。 また、UNIX系での認識に関しても難しいというのを聞いたことがあります。 WindowsXPでは自動的にドライバがインストールされますが、それ以外のWindowsでは別途ドライバをインストールする作業が必要です。 |
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・PHYコントローラー LSILOGIC製LSI L80225/B(←pdf形式:参照にはLoginが必要) VIA:VT6102ネットワークコントローラーは論理層までしか内蔵していないため、このようにPHYコントローラーが外部に必要となります。 自分の知る限りでは、VT6102はこのLSI L80225のみと組み合わされるようです。 |
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・ブラケット部 ステータス確認用のLEDは3個。 「Link/Act」,「100M」,「Full」 |
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・WOL端子 |
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・トランスフォーマー おなじみDelta製“LF8221” データシートは見つかりませんでしたが、同社のLF8271”(PDF形式)の旧型だと思われます。 |
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・speed.rbbtoday.comでの速度測定
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・Studio Radishでの速度測定
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IO DATA邸虚位のドライバでは非常に高いCPU負荷を示した一方で、VIA提供の最新ドライバではかなり低い負荷となりました。ドライバひとつでここまで変わってしまうとは 驚きです。 しかし速度を比較してみると、負荷の低い分、VIA製ドライバでは速度が落ちています。特にUploadでは4Mbps程度の速度低下が確認できました。 昔から相性やデータ化けの報告を多数見かけるので、緊急時でもどちらかというと使いたくないNICです。 |