大根仁×easeback!「モテキ」森山未來が疾走するフジファブリックMV「夜明けのビート」
2010.09.03.Fri
Category : WS Pickup
フジファブリック「夜明けのビート」 dir: 大根仁+easeback|c: 志田貴之
|cast: 森山未來|coreograph: 長谷川寧(冨士山アネット)|styling: 伊賀大介(森山未來)、新居崇志(バンド)|prod: ロックンロール・ジャパン
出演はドラマ「モテキ」で主演を務める森山未來。並走しながら撮影し、更にプロジェクターで故・フジファブリック志村正彦(ボーカル&ギター)の映像が映し出される躍動感溢れる作品。
夜の街を森山未來が魂のダンスを繰り広げながら疾走する、フジファブリックのミュージックビデオ(MV)「夜明けのビート」。企画を担当するのはテレビ東京系のTVドラマ「
モテキ」の監督を務める大根仁。そして演出と構成でタッグを組むのは、スチャダラパーらの
映像作品等で活躍するクリエイティブチーム、
easeback(イーズバック)。
このダンスの振り付けは、幼少より様々なダンス経験を持つ森山未來自らの指名で劇団「冨士山アネット」を主宰する長谷川寧氏が担当。「冨士山アネット」は言葉を用いず、台詞を体の動きに転換して表現する劇団だ。「夜明けのビート」では故・志村正彦が遺した歌詞を森山未来が身体で表現するというコンセプトで振付けをしている。
技術的に一番困難だったのは、並走しながらプロジェクターの映像を投影するということ。それだけでなく志村正彦氏の映像の出し方をも大分苦心したところだそうだ。「疾走する森山さんとその先にある壁の間に別の3次元的空間を感じさせる映像を流し、その虚構の世界の行き着く先で森山さんが志村さんと邂逅するという流れをつくりました」(大根)
夜明けのバンドと森山未來が絡むシーンでは、プロジェクターを照明代わりに使用。途切れぬ高揚感とライブ感に溢れる雰囲気。「コンテンポラリーダンスとバンド演奏シーンをいきなり明るいところで見せちゃうとおそらく興ざめしてしまうと思ったので、夜から段々と明けていく過程を作りました。夜明けに向かって行く緊張感、喪失感、高揚感、新たな希望みたいな感情が渾然一体となって見る人のハートを揺さぶれたらと思っています」(大根)
大根監督の「モテキ」は現在好評放送中。もし見逃してしまっている方は、2010年11月26日(金)に発売される「
モテキDVD-BOX
」をチェックしてみよう。