2010年09月04日

台本ベルエポック 3幕 

騙されたと思ってみてください。原作者さんは、ネットの世界で小説を書いております。本人の許可をもらい、戯曲化したものです。

1幕 2幕からお読みください


3幕  さおちゃん1人きりで、テンスポ舞台中央


翌週の火曜日、圭ちゃんからメールが来なかった。 その代わりに課長さんから話
があった。 「急なことなんですが、部長は転勤になりました。 代わりにボクが
本日から早織さんを応援するように申しつかりました」


あたしはその日、課長さんと同伴をした。
正直、めちゃめちゃ怒っていた。 何で転勤のことを圭ちゃんからじゃなくて課長さんから聞かなきゃいけないわけ? 急な転勤だったからバタバタしてるのはわかるよ? だけどさ、もう一週間も経ってるじゃん。 なのに、ひと言の連絡もないってどういうことよ。 一日24時間ずっと仕事してるわけじゃないのにさ。

連絡が遅くなったけど転勤になったんだよ、ってそれだけでもいいからメール作る時間くらいあるでしょうが。 しかも電話してもメールしても返事がないってどういうつもりしてるんだろう。 折り返しかかってもこないし。なによ、あたしの存在ってそんなに軽かったわけ?

「・・・あ、軽いのか」

答えが出てしまった。 そうか、そういやそうだな。 客とホステスだもん。 お金と体で繋がってただけの関係なんだから、連絡がないって怒る必要はない。 それからそれを怒る権利があたしにはない。 何をそんなにカリカリしてるんだ、あたしは。

それに圭ちゃんはいなくなったけど、ちゃんと課長さんが同伴もしてくれるし、会社の人達と来てくれたり、シャンパンをおろしてくれたりしているから、成績が下がったわけじゃないんだよね。お小遣いも変わらず口座にキッチリ振り込まれているし。どれだけ律儀なんだよ。
そう考えると、圭ちゃんから課長さんにバトンタッチされても、何の不都合も起きてないんだよね。

じゃ、いいじゃん。 課長さん、男前だし優しいし。 オッサンといるより全然楽しいじゃん。

課長さんは本当に律儀に週に三回、同伴してくれた。
食事代とか店での飲み代とか申し訳ないなって思ったら、圭ちゃんから渡されているらしい。 だから、どんだけ律儀なんだよ。
・・・うん。有難いよ?
有難いんだけど、普通そこまでするかね? 転勤しちゃったんなら、もうそこで関係を終わりにしていいんじゃないの?
圭ちゃんってどんだけ義理がたいんだよ。ま、助かるけどね。



課長さんは指がとても長い。
その長くて綺麗な左手の薬指にある輪っかが柔らかい照明の光で輝いている。
それと同じ物をしている相手が憎らしい。
課長さんは大声を出して笑ったりハシャイだりするタイプじゃない。
いつも穏やかに静かに微笑んでいる。


圭ちゃん、ごめんね。あたし、課長さんといると楽しいや。 圭ちゃんがいなくったって全然寂しくないよ。
あたしはいつも課長さんにプレゼントを渡した。
「圭ちゃんの代わりに来てくださってありがとうございます」ってことにして、色んなものを渡した。最初のうちはデニッシュパンやクッキー、それからネクタイとかハンカチとかをプレゼントした。

課長さんは恐縮して受け取らなかったが、無理矢理持って帰らせた。
これを見て奥さんはどう思うんだろう。あたし、いじわるかな。
「今度、このネクタイをしてあたしとデートしてくださいね」
課長さんと同伴するようになって一カ月が過ぎた。
未だに圭ちゃんからは連絡がない。 さすがに色んな不安や疑問をもつ。




☆この前の場面お願いします。星緒さま

【さおちゃん】「圭ちゃん、一体どこに転勤してるんですか?」

【和生さん】「海外です」

【さおちゃん】「海外のどこなんですか?」

【和生さん】「とても遠いところです」

【さおちゃん】「帰ってこれないんですか?」

【和生さん】「とても仕事が立てこんでいますので、今すぐ帰ってくるというのはちょっと厳しいかもしれませんね。でも部長は早織さんにとても会いたがっていますよ」

【さおちゃん】「じゃあ、何で連絡が一つもないんですかね?電話してもつながらないし、メールしても返事がないんですけどね」

【和生さん】「それは立てこんでいるからで」

【さおちゃん】「でも和生さんには連絡があるんでしょう?」

【和生さん】「ええ・・・まあ、仕事の話しかしていませんけど」

【さおちゃん】「だけど、あたしには連絡が出来ないんですね、忙しいから」

【和生さん】「すいません」

さおちゃんだけにテンスポ・・・和生さんは、掃ける


【さおちゃん】あたしは棘のある言い方をした。
課長さんはうつむいて、悲しそうにすみませんと言った。
別に課長さんを困らせたいわけじゃない。
ただ、あたしは圭ちゃんから連絡が欲しかった。急にいなくなった。
それがイヤだった。
二カ月が過ぎても三カ月が過ぎても連絡はなかった。
圭ちゃんに会わなくなって、もう圭ちゃんなんてあっという間に忘れてしまうと思っていた。
実際、最初は課長さんとご飯食べたりお話したりしていて楽しかったし。
それでいいやって思っていた。 でも、鱗が一枚一枚剥がれていくようにあたしの心は少しずつ少しずつ、でも確実にバランスを崩していった。

不安、それから苛立ち、それから悔しさ。 それは課長さんでは埋められないものだ。 圭ちゃんにしか出来ない。


圭ちゃんがあたしに連絡をくれさえすれば、このモヤモヤは消し飛ぶ。
あたしの名前を呼ぶ圭ちゃんの声が聞きたかった。
あたしの体を愛する圭ちゃんの体が欲しかった。
この三カ月、圭ちゃんに抱かれていないあたしの体は圭ちゃんを思い出しては濡れていた。
あたしのニオイを嗅ぐように耳の後ろや首筋に鼻をおしつけてくる圭ちゃんの癖を思い出しては濡れていた。
それから、ケータイが留守電になっていることに気付かず、少し話してしまっている圭ちゃんの声を何度も再生して聞いては泣いた。
そりゃタダレタ関係だけど、それでもこんな突然、何も言わずに目の前からいなくなられたら、残されたあたしは違和感を持ってしまう。

「違和感・・・」

そうだ、違和感だ。
あたしの知っている圭ちゃんなら、必ずあたしに連絡をするはずだ。 なのに現実ではそうじゃないから不安になるんだ。

嫌いになった?

違う。それなら課長さんを寄こしてくれたりしない。 嫌いになった女のためにそこまでしないだろう。 じゃあ一体何なんだろう?本当に仕事が忙しいのだろうか?それならそうと言ってほしい。 連絡がない理由を教えてほしい。
あたしは仕事も手につかなくなった。
ボーっとすることが多くなった。
いつも頭の中がグルグルしていて集中出来なくなっていた。
そして、とうとう大きなミスをした。

いつも通りに胸のあいたドレスを着て、いつも通り課長さんと同伴した。







  
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2010年09月03日

台本ベルエポック 2幕 

プロローグ1幕からお入りください。


2幕

シティーホテルの一室
エロい場面は、ホリゾントのみで、シルエットとする。


ホテルのモーニングコールが鳴る。
早織が腕だけを出して受話器を取る。すぐに受話器を置く。
それから圭ちゃんを起こす。


【さおちゃん】「圭ちゃん、朝だよぉ。会社、遅刻するよぉ」

【圭ちゃん】「ん・・・」

【さおちゃん】「圭ちゃんてばぁ」

【圭ちゃん】「ん・・・さおちゃん、吸わせて」

圭ちゃんは手探りであたしのキャミソールを捲りあげて、赤ちゃんみたいに乳首を吸う。


【さおちゃん】「あたしはお母さんになってあげる。」
あたしは圭ちゃんの頭を撫でてあげる。

10秒以内

【さおちゃん】「はい。もう終わり。さ、起きて」

圭ちゃんの肩をポンポンと叩く。


【圭ちゃん】「さおちゃん、お腹すかない?一緒に朝飯食べるぞ」

圭ちゃんは乳首を吸いながら、そう言った。

【さおちゃん】「え?」

【圭ちゃん】「たまには朝食(あさめし)を一緒に食べるのもいいかなと思って。少しだけ時間ある?」

【さおちゃん】「時間はあるけど・・・圭ちゃん、会社は大丈夫なの?遅刻しない?」


【圭ちゃん】「あいつら、俺に頼り過ぎなんだよ。たまにはあいつらだけでやらせないとね。良いの良いの。俺のありがたみ分からないかな?って言うよりも、俺の弟子だから、やれば出来る。そうそう」

【さおちゃん】「そっか。じゃあご飯食べよっか」

圭ちゃんが受話器を取り、
【圭ちゃん】「もしもし、あのさ、朝めし2人分持ってきてくれない。一つは和食ね。もうひとつは、洋食でね。急に無理を言って悪いね。それと、野菜ジュースも宜しくね。じゃ、よろしく頼むね」

圭ちゃんは電話を切るとバスルームに行った。
早織は、椅子に座り煙草に火をつける。
バスタブに湯が溜められていく音が聞こえる。

【さおちゃん】「圭ちゃん、お湯つかるのぉ?早くしないとルームサービス来ちゃうよぉ」

白いTシャツにボクサーパンツ姿の圭ちゃんが歯ブラシを咥えながら戻って来た。

【圭ちゃん】「さおちゃんも一緒に入るんだよ」

圭ちゃんはあたしの指から煙草を奪うと灰皿に押し付けて消してしまった。

【さおちゃん】「え?あたしも?」

【圭ちゃん】「ほら、早く早く」

キャミソールとパンツを脱がされ、手を引いてバスルームに連れていかれた。

白い布で筒まれ、シルエットのみ


【さおちゃん】「あたしだけ全裸って恥ずかしいんですけど。まだ、お湯溜まってないじゃん」

【圭ちゃん】「じゃ、その間、触らせて」

圭ちゃんは歯ブラシを咥えたまま、あたしを後ろから立ったまま抱き締めてきた。

【さおちゃん】「圭ちゃん、危ないし、痛いよ」

【圭ちゃん】「ん」

早織は笑いながら圭ちゃんから歯ブラシを取り上げた。水面所のコップを持って


【さおちゃん】「ほら、ガラガラペして」



勢いよく出ている湯の音がバスルームに響いている。

【さおちゃん】「・・・圭ちゃん?なんだか、おかしいよ。なんかあった?」

【圭ちゃん】「さおちゃん、おいで」

あたしを抱きしめようとするので体の間にコップを挟んで抵抗した。

【さおちゃん】「ほら、うがい」



【さおちゃん】「お湯、溜まってきたね」



早織はその間にバスタブにつかろうとした。
圭ちゃんから逃げようとした。

【圭ちゃん】「さおちゃん」

肩を掴まれ、体を反転させられた。
それからいっぱいキスされた。
上唇も下唇も噛むように吸われた。
それから胸にもキスされた。 ・・・・・・キスというよりも、吸い付く音で
荒っぽく、オッパイを揉む。

【さおちゃん】「ちょっと・・・圭ちゃ・・・ん、痛い、よ」


効果音
お湯がバスタブから溢れている。 ザアァァっとお湯が流れていく音がする。

【さおちゃん】「お湯、溢れてるよ。止めなきゃ」

【さおちゃん】「圭ちゃん、入れて」

圭ちゃんはあたしを責めるのをやめてあたしを見上げた。

【圭ちゃん】「ダメだよ、さおちゃん。このままイクんだ」

それからまた早織を激しく責め始めた。 さっきよりも強く。

   チャイムの音

圭ちゃんもあたしもチャイムを無視した。
何度も何度もチャイムは鳴ったけど、お湯はずっと溢れていたけど、全部無視した。
「あえぎ声の絶頂」1分以上・・・・

物凄い勢いで現実に戻った。 ・・・

圭ちゃんはあたしをイカせると、さっさとバスルームを出て部屋のドアを開けに行った。
早織はようやく蛇口をひねってお湯を止めた。

【圭ちゃん】「すいません。爆睡してました。お風呂のお湯出しっぱなしなのにね。ごめんなさいね」

それから部屋の中で朝食の用意がされていく音が聞こえる。

【圭ちゃん】「さおちゃーん、ご飯来たよー」


      ガチャリとバスルームの扉が開いた。


【圭ちゃん】「さおちゃん、もうホテルの子、帰ったから出ておいで。ご飯、食べよ」


圭ちゃんは、煙草を咥えながらネクタイを締めていた。
あたしは圭ちゃんを睨んだ。

【圭ちゃん】「ん?」

煙が染みるようで、目を片方つむっている。

【さおちゃん】「圭ちゃんのエッチ」     上目使いで

圭ちゃんは煙草を咥えたまま笑った。

【圭ちゃん】「よく言うよ。自分だって、えらい声出してたぞ」


暗転

朗読女性


その日の夜、圭ちゃんとセックスをしている時に課長さんの顔が浮かんできて困った。


目も開けず、ただあたしの乳首を吸っている。
あたしは黙ってそんな圭ちゃんの頭を、つむじを見る。
そしていつも思う。 大人って大変だなあ。 もう誰にも甘えられないんだもんね。
でも甘えたいんだね。 哀れとか可哀相とかキモイとか思う。
・・・圭ちゃん、白髪増えたなぁ。 オッサンになったなとか思う

圭ちゃんは寝起きこそあたしに甘えるものの、目を覚ますとさっさと支度を始める人だ。
それから机の上に一万円を置いて「これでご飯食べてね。一人で食べさせてごめんね」と言って、自分は水の一杯も飲まずに部屋を出ていく。

今まで一度もこんな風に朝ご飯に誘われたことはなかった。

なんだ?
どうしたどうした?
今日の圭ちゃんはキモさに拍車がかかっているぞ?
なぜに朝っぱらからそんなにイチャつこうとするんだ? エロイんだ?
昨日、物足りなかったのか?
ちゃんとイったんじゃ?。なんか変な薬でも飲んだのか?

バスルームに戻った瞬間、腕をだらんとして突っ立っている圭ちゃんを見て驚いた。
圭ちゃん、何でそんな顔してるの?
何でそんな泣きそうな目をしてるの?
あたしは笑顔のまま固まってしまった。


何か今朝の圭ちゃんはいつもと違う。
何か切羽詰まっている。
何かヤダ。
お腹にもキスしながらどんどん下にいって、あたしの中にもキスをしてきた。
指も入れられた。
このエロオヤジめ。お前の性欲も止めてくれるわ。
でも圭ちゃんはあたしの言葉を無視して、あたしの体に舌を這わせている。

あたしは立ったまま、圭ちゃんに攻められ続けた。
舌と指があたしをぐちゃぐちゃにした。
悔しいけどあたしは感じてきてしまった。

あーもー、やだ。
感じてきてる自分もイヤだし、何でか知らないけど朝からムラムラしている圭ちゃんもヤダ。
なのにあたしは圭ちゃんを欲しがっている。
あたしは淫乱かっての。
っていうか、圭ちゃんがいつもよりスケベすぎる。愛撫がエッチすぎ。
エロい。

でも、何だろう?何か変。

人間って知能があるのに欲求を抑えることに関して、だらしないよね。
とりあえずイッてから、後のことを考えよう。って思っちゃう。

圭ちゃんもあたしもチャイムを無視した。
何度も何度もチャイムは鳴ったけど、お湯はずっと溢れていたけど、全部無視した。
そんな非常識なことも何故か興奮した。

馬鹿だ、馬鹿すぎる。
獣だ。麻薬を知ってしまったように体は圭ちゃんの舌と指を求めている。
朝から風呂場で何をしてるんだ、あたしは。
恥ずかしいよ、あたし。
10代のガキじゃあるまいし。
何でそんなにサカッてんだ。

圭ちゃんはあたしをイカせると、さっさとバスルームを出て部屋のドアを開けに行った。
あたしはようやく蛇口をひねってお湯を止めた。
あたしを呼ぶ圭ちゃんの声が部屋から聞こえた。
聞こえたけど、まだホテルマンが部屋にいるっぽい。
どんな顔して会えっていうのよ。
恥ずかしいよ。
完全にヤッてたのバレてるよ。
だって声とか出ちゃってたもん。
絶対、聞こえてるよ。
最悪だ。

あたしはザブンとお湯の中に入った。
ザバザバとお湯が溢れだしていった。


「よく言うよ。自分だって」って

そういや今朝は課長さんの顔を思い出さなかった。

朝ごはんの後も、あたしがイっても、何回も、何回もイカせようと、私もいこうと、あたしの頭の中には快楽しかなくなっていた。
あたしは体の芯から震えて、イってしまった。






  
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2010年09月02日

お芝居台本、ベルエポック。騙されたと思い読んでみてください。

プロローグ


時代は、バブル崩壊後、TIバブルが到来し、東京ではこのまま経済成長が続くと思われた。

そこで、繰り広げられる、3人の人間模様を。

登場人物   早織(さおちゃん)・・・六本木のクラブのホステスでナンバーワンにはなりきれない。

    吉田圭(けいちゃん)・・大企業の部長で、バツ1、仕事は出きるが遊びも半端ではない。

   楠井和生(課長)・・・・圭ちゃんの弟子で、おもいっきり可愛がっている。


舞台装置
転換が多く、大道具での表現は難しい。唯一必要なものが、無機質なベット。あるときは、テーブルにも変化可能。 四角い箱4個








テンスポ中央
フェードインBGMと、中央に明かり
吉田部長がさおちゃんを強烈に抱きしめている。

圭ちゃんは、さおちゃんを、強烈にハグする。

【さおちゃん】「吉田さん・・・」   少し圭ちゃんを押し離し

【圭ちゃん】「早織ちゃん、その吉田さんってのやめようよ。なんか、お客さんみたい。」

【さおちゃん】「何て呼べばいいですか?パパとか?」

【圭ちゃん】「あーもー絶対いやだ! 俺がさおちゃんを産んだのかよ?お父さんなのかよ。パトロンみたいな響きにしか聞こえないじゃん。いや、そりゃさ、こんなオジサンと付き合ってくれるんだし、勿論お小遣いとかはちゃんとするけどさ。パパって呼ばれると、お爺さんみたいな響きが何か嫌だなぁ。」

【さおちゃん】「じゃあ、圭一さん?」

【圭ちゃん】「硬い!。硬いのは俺のチンコでよし。俺の固くないか?」
嬉しげな顔
反応しない流してしまうさおちゃん

【さおちゃん】「んー・・・圭一くん?」

【圭ちゃん】「ゆるすぎる!中学生のお友達じゃん。」

【さおちゃん】「ええ!?もう!じゃあ、圭ちゃん!これでどうです!?」

【圭ちゃん】「うひょーん!!!圭ちゃん!いいねぇ、うん!そりゃぁいい! 今まで呼ばれたことない呼び方だし。なんか、早織ちゃんと、仲良くできそうだ。うん、そうしよう。 早織ちゃん、これからオレのこと圭ちゃんって呼んで」
ニヤニヤした圭ちゃん

【さおちゃん】「圭ちゃん」
                、ですね。わかりました」

【圭ちゃん】「ああ、それと敬語とか使わないでよ。」

【さおちゃん】「はい」

【圭ちゃん】「はいぃぃぃぃ?」

【さおちゃん】「あス代だってバカにならない。
あたしはさっさと「パパ」を探すことにした。
大手企業の部長さんがヒットした。
50歳でバツイチ。
顔はまぁまぁ。お腹はちょっと出てるけど許容範囲。 飲み慣れてる。スケベ。
金離れも良い。ちゃんとお小遣いもくれるし、同伴だってしてくれる。
ホステスをやめろって言ってもこない。
ま、23歳のあたしと真剣に恋愛してるってわけじゃないんだろうし、 要は巨乳の若い子を自分の言いなりにして遊んでいるだけ。
ヤレたらそれでいいんだってことだろうな。
あたしの将来には責任を持たないってこと。
でもそれでちょうど良い。結婚しようなんて言われてもこまる。
本気になられても困るし。 だってこの出会いは本物なんかじゃないから。
客とホステスなんだから。
あたしは猫のように甘えて可愛がられてエサをもらうだけ。
部長さんの名前は吉田圭一さん。
パパって呼ばれるのはイヤだそうで「圭ちゃん」って呼んでほしいって言われた。
キモイ。 でも呼んであげる。お金くれるから。

圭ちゃんは会社の人や接待なんかで団体で来てくれる。
しかも響の21年を飲んでくれる。 ホント色んな意味で助かる。



暗転・・・・カットアウト




キャバクラ設定、椅子は、四角い白色の長方形の箱



歩きながら
【圭ちゃん】「さおちゃん、今日はウチのエースを連れて来たから、楽しませてあげてね。イケメンだからって、口説くなよ。俺よりイケメンじゃないけどね。そこんとこは、よろしくね。」

【さおちゃん】「はじめまして。早織です。よろしくお願いします」

【課長】「はじめまして。楠井と申します」

キチンと名刺交換をしてきた。
受け取ったあたしの名刺の名前を確認すると名刺ケースに入れている。

【さおちゃん】「くすいかずおさん、ですね?今日はよろしくお願いします。あら、課長さんなんですね、お若いのに」

【課長】「課長とは名ばかりで部長がいなければ何も出来ないヒヨっ子です」

【さおちゃん】「まだ、20代でしょ」

【課長さん】「32歳です」     キッチリとした話し方

【圭ちゃん】「そうやな。俺が居なきゃ、こいつは、何も出来ないよな。    おい~ぃ何お世辞言ってるんだ。お世辞を言ってる暇があるならもっと契約取ってこいよ。俺にお世辞言っても売り上げにならんぞ」

【課長】「はい、頑面白い方ですね。天然ってよく言われませんか?本当に面白いですよ。」

【課長】「言われたことないですけど、もしかしてそうなのかも。あ、でもね、早織さんがママさんって思ったのは部長の言葉があったからなんですよ」

【さおちゃん】「圭ちゃ・・・吉田部長がですか?」

【課長】「ああ、いつも通りに呼んでくださって構わないですよ。ボク知っていますから。他の人は知らないことですけどね」

課長さんは唇に人差し指を当てながら小声で言った。


あたしは照れたような顔を作りながら頷いた。

【さおちゃん】「圭ちゃん、私のことを部下に言うんですか?何て言ってたんですか?」


【課長】「早織さんはとても良く出来る子だって。お前もさおちゃんの接客や営業トークを目の前で見せてもらって勉強しろって。部長、いつも言ってますよ。それでてっきりママさんなんだな、と思っていました」

【さおちゃん】「圭ちゃんがそんなことを?いつも、怒られてばっかりですよ。やる気ないだろって」



【課長】「いやいや。本当にいつも言っています。なのでお会いするのは初めてですが、早織さんのことはよく知っていますよ」


【さおちゃん】「あたし自身、聞いたことのないお話だったのでびっくりしました。好きな子ほど虐めるってタイプなんですか?」


【課長】「はは。早織さん、もしかして照れていますか?」

【さおちゃん】「え?そんなことないですけど?」

【課長】「でも、お顔が真っ赤ですよ?」

手の甲で頬を隠す早織
【さおちゃん】「もう・・・・課長さん!」


【課長】「大好きな人が認めて褒めてくれているのって嬉しいですよね。素直に喜んでいいんじゃないですか?ほら、赤くなってますよ。酔っ払いですか?」

課長さんがあたしの顔を覗き込んできた。

【さおちゃん】「や、やめてくださいよぉ。からかわないでください」

【課長】「ああ、ごめんなさい。そんなつもりで言ったんじゃないんですよ?」

課長さんは可笑しそうにクスクス笑いながら、ほとんどウーロン茶しか入っていない水割りを飲んだ。

効果音・・・・ 課長さんのグラスの中の氷がカランと鳴った。



【課長】「あの人はあなたのことが本当に好きですよ」




【さおちゃん】「はい、あたしも大好きです」
【課長さん】「その好きじゃなくて、愛してますの好きです。」

【さおちません」

【圭ちゃん】「そうか、ならいい。じゃあ、さおちゃん、ベル・エポックを持ってきてもらえるかな?」


【さおちゃん】「はあい。ありがとうございます」


  圭ちゃんに、元気が戻る。


テーブルの前で手際良くコルクを抜いた。 シュワシュワと音を立てながらグラスの中に金色の飲みモノが、ひかり輝きながら落ちていく。


【圭ちゃん】「このシャンパンが好きでなあ。ほんとウマイんだよ」

圭ちゃんがグラスに注がれていくベル・エポックを目を細めながら見ている。

課長さんは無理矢理バンジージャンプをさせられる人みたいな顔をしていた。


【さおちゃん】「ぶっ!」 ・・・・思わず吹き出してしまった。


【圭ちゃん】「ん?さおちゃん、急にどうした?」

【さおちゃん】「な、何でもない、です」 ・・・・ダメだ。止まらない。妙にツボに入っちゃった。



【圭ちゃん】「じゃ、かんぱーい!」

【課長】「いえーい!部長、最高!かんぱーい!」
課長の顔が引きつる



課長さんは左手でネクタイを緩めた。

【さおちゃん】「別に毒とか入ってないし、そんなに怖がらなくてもさ。
どうです?このシャンパン、なかなか美味しいでしょう?」

【圭ちゃん】「どうだ?ん?美味いだろう?」

圭ちゃんも課長さんがどんな反応をするのか興味津津なようで、早織の顔に自分の顔をくっつけながら課長さんを見た。

課長さんは空になったグラスをテーブルに置くと、こちらをゆっくり向いた。


【課長】「何て言うか・・・ウワー、です」

【圭ちゃん】「なんだそれは!!おい!楠井!美味いかと聞いたのになんだその返事は!」

【さおちゃん】「圭ちゃん、課長さん、お酒ダメなんですよー」

【課長】「あ、ちょっと言わないでよ!隠してたのにい。」


課長さんが泣きそうな声を出して
【課長】「飲めますよ」

【圭ちゃん】「なんだと?おい、お前、俺の部下のくせに酒が飲めないのか!?」

【課長】「あ、いえ、決してそんなことは・・・!」

【圭ちゃん】「じゃあ、もう一杯飲め」

【課長】「ええ!?」 ・・・・バンジージャンプも顔して

【圭ちゃん】 頭を押さえつけ
「俺の酒が飲めないのか」・・・・・楽しそうに


その後、課長さんは完全に圭ちゃんのおもちゃになっていた。

【さおちゃん】 「あはっはっはっこのキレイさは生まれ持った物。
あたしには生まれた時からない物。
あとからどんなに頑張っても持てない物。 ある程度は努力で持てるかもしれない。
でも核のようなところでは全く違う。 所詮イミテーションだ。本物には勝てない。
メッキは剥がれる。
それは言葉にするとオーラとか気品とかきっとそんな類。
よくわからないけど。
ただただ、この人のキレイさはあたしを恥ずかしめる。
まあ、別にいいけどね。
ホントどうでもいい。
アンタがどう思っていようと事実はそうじゃないんだし。
それは圭ちゃんとあたしの本人同士がよくわかっていることだし。 説明するのもめんどくさいわ。
それとあたしにはなくてこの人にあるキレイさとかもどうでもいい。
どうせ願っても持てないんだし。 望んだってしかたがない。
課長さんって、不思議な人だな。好きにならないようにしなきゃ







2幕へ
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Posted by メガネでミルミル at 19:52Comments(0)TrackBack(0)台本ベルエポック

2010年08月24日

演劇日記が実現するか


画像は、お芝居に出てくる課長さん=和生さんの息子が大きくなった絵です。


今の一番の趣味の目標が、この台本の公演です。

スタジオしろとんぼ(狐橋)にて、水曜日公演するか。いつか。って決まる可能性があります。

下手な恋愛小説より面白いですから読んでくださいね。


プロローグ


時代は、バブル崩壊後、TIバブルが到来し、東京ではこのまま経済成長が続くと思われた。

そこで、繰り広げられる、3人の人間模様を。

登場人物   早織(さおちゃん)・・・六本木のクラブのホステスでナンバーワンにはなりきれない。

    吉田圭(けいちゃん)・・大企業の部長で、バツ1、仕事は出きるが遊びも半端ではない。

   楠井和生(課長)・・・・圭ちゃんの弟子で、おもいっきり可愛がっている。


舞台装置
転換が多く、大道具での表現は難しい。唯一必要なものが、無機質なベット。あるときは、テーブルにも変化可能。 四角い箱4個








テンスポ中央
フェードインBGMと、中央に明かり
吉田部長がさおちゃんを強烈に抱きしめている。

圭ちゃんは、さおちゃんを、強烈にハグする。

【さおちゃん】「吉田さん・・・」   少し圭ちゃんを押し離し

【圭ちゃん】「早織ちゃん、その吉田さんってのやめようよ。なんか、お客さんみたい。」

【さおちゃん】「何て呼べばいいですか?パパとか?」

【圭ちゃん】「あーもー絶対いやだ! 俺がさおちゃんを産んだのかよ?お父さんなのかよ。パトロンみたいな響きにしか聞こえないじゃん。いや、そりゃさ、こんなオジサンと付き合ってくれるんだし、勿論お小遣いとかはちゃんとするけどさ。パパって呼ばれると、お爺さんみたいな響きが何か嫌だなぁ。」

【さおちゃん】「じゃあ、圭一さん?」

【圭ちゃん】「硬い!。硬いのは俺のチンコでよし。俺の固くないか?」
嬉しげな顔
反応しない流してしまうさおちゃん

【さおちゃん】「んー・・・圭一くん?」

【圭ちゃん】「ゆるすぎる!中学生のお友達じゃん。」

【さおちゃん】「ええ!?もう!じゃあ、圭ちゃん!これでどうです!?」

【圭ちゃん】「うひょーん】未来に希望はない。 何をしたいわけでもない。 ただ怠惰に毎日働いて食べて眠るだけ。 ただ怠惰にセックスをしてるだけ。 つまんない。 このつまんないのはいつまで続くんだろう?
まだまだ続くのかな?
男なんて、大嫌い。気持ち悪い。 あたしの体しか見ていない。 男って馬鹿。単純。
いつまであたしはその男に飼われて生きていくんだろう?
ホステスってもっと簡単にお金が入ってくるもんだと思ってた。
確かに時給はいいけど罰金もノルマもめちゃめちゃひどいし、
ドレス代だってバカにならない。
あたしはさっさと「パパ」を探すことにした。
大手企業の部長さんがヒットした。
50歳でバツイチ。
顔はまぁまぁ。お腹はちょっと出てるけど許容範囲。 飲み慣れてる。スケベ。
金離れも良い。ちゃんとお小遣いもくれるし、同伴だってしてくれる。
ホステスをやめろって言ってもこない。
ま、23歳のあたしと真剣に恋愛してるってわけじゃないんだろうし、 要は巨乳の若い子を自分の言いなりにして遊んでいるだけ。
ヤレたらそれでいいんだってことだろうな。
あたしの将来には責任を持たないってこと。
でもそれでちょうど良い。結婚しようなんて言われてもこまる。
本気になられても困るし。 だってこの出会いは本物なんかじゃないから。
客とホステスなんだから。
あたしは猫のように甘えて可愛がられてエサをもらうだけ。
部長さんの名前は吉田圭一さん。
パパって呼ばれるのはイヤだそうで「圭ちゃん」って呼んでほしいって言われた。
キモイ。 でも呼んであげる。お金くれるから。

圭ちゃんは会社の人や接待なんかで団体で来てくれる。
しかも響の21年を飲んでくれる。 ホント色んな意味で助かる。



暗転・・・・カットアウト




キャバクラ設定、椅子は、四角い白色の長方形の箱



歩きながら
【圭ちゃん】「さおちゃん、今日はウチのエースを連れて来たから、楽しませてあげてね。イケメンだからって、口説くなよ。俺よりイケメンじゃないけどね。そこんとこは、よろしくね。」

【さおちゃん】「はじめまして。早織です。よろしくお願いします」

【課長】「はじめまして。楠井と申します」

キチンと名刺交換をしてきた。
受け取ったあたしの名刺の名前を確認すると名刺ケースに入れている。

【さおちゃん】「くすいかずおさん、ですね?今日ね。バレたらマジで怒られますから。それにしても、やっぱりホステスさんはすごいですねぇ。何でもお見通しですね。あ、早織さんがすごいのかな?早織さんはこのお店のママさんなんでしょ?」

【さおちゃん】「あはは!!」    手を叩きながら

あたしは思いっきり笑ってしまった。


【さおちゃん】「違いますよ、ただのイチ従業員です。どう見たってママには見えないでしょ」


【課長】「あ、違うんですか。それはすみません」

【さおちゃん】「課長さん、面白い方ですね。天然ってよく言われませんか?本当に面白いですよ。」

【課長】「言われたことないですけど、もしかしてそうなのかも。あ、でもね、早織さんがママさんって思ったのは部長の言葉があったからなんですよ」

【さおちゃん】「圭ちゃ・・・吉田部長がですか?」

【課長】「ああ、いつも通りに呼んでくださって構わないですよ。ボク知っていますから。他の人は知らないことですけどね」

課長さんは唇に人差し指を当てながら小声で言った。


あたしは照れたような顔を作りながら頷いた。

【さおちゃん】「圭ちゃん、私のことを部下に言うんですか?何て言ってたんですか?」


【課長】「早織さんはとても良く出来る子だって。お前もさおちゃんの接客や営業トークを目の前で見せてもらって勉強しろって。部長、いつも言ってますよ。それでてっきりママさんなんだな、と思っていました」

【さおちゃん】「圭ちゃんがそんなことを?いつも、怒られてばっかりですよ。やる気ないだろって」



【課長】「いやいや。本当にいつも言っています。なのでお会いするのは初めてですが、早織さんのことはよく知っていますよ」


【さおちゃん】「あたし自身、聞いたことのないお話だったのでびっくりしました。好きな子ほど虐めるってタイプなんですか?」


【課長】「はは。早織さん、もしかして照れていますか?」

【さおちゃん】「え?そんなことないですけど?」

【課長】「でも、お顔が真っ赤ですよ?」

手の甲で頬を隠す早織
【さおちゃん】「もう・・・・課長さん!」


【課長】「大好きな人が認めて褒めてくれているのって嬉しいですよね。素直に喜んでいいんじゃないですか?ほら、赤くなってますよ。酔っ払いですか?」

課長さんがあたしの顔を覗き込んできた。

【さおちゃん】「や、やめてくださいよぉ。どうしたの?」

【圭ちゃん】「よし!さおちゃん、飲もうか!いつものシャンパン出してくれる?」

【さおちゃん】「え?う、うん・・・」
【課長】「部長?」     

     怪訝そうにしている。

【圭ちゃん】「お?なんだ?どうした?おい、楠井。お前にすごく美味しいシャンパンを飲ませてやるぞ!」

【課長】「え、シャ、シャンパンですか・・・」

【圭ちゃん】「何だ。何か問題でもあるのか?」

【課長】「い、いえ。特に問題ありません」

【圭ちゃん】「そうか、ならいい。じゃあ、さおちゃん、ベル・エポックを持ってきてもらえるかな?」


【さおちゃん】「はあい。ありがとうございます」


  圭ちゃんに、元気が戻る。


テーブルの前で手際良くコルクを抜いた。 シュワシュワと音を立てながらグラスの中に金色の飲みモノが、ひかり輝きながら落ちていく。


【圭ちゃん】「このシャンパンが好きでなあ。ほんとウマイんだよ」

圭ちゃんがグラスに注がれていくベル・エポックを目を細めながら見ている。

課長さんは無理矢理バンジージャンプをさせられる人みたいな顔をしていた。


【さおちゃん】「ぶっ!」 ・・・・思わず吹き出してしまった。


【圭ちゃん】「ん?さおちゃん、急にどうした?」

【さおちゃん】「な、何でもない、です」 ・・・・ダメだ。止まらない。妙にツボに入っちゃった。



【圭ちゃん】「じゃ、かんぱーい!」

【課長】「いえーい!部長、最高!かんぱーい!」
課長の顔が引きつる



課長さんは左手でネクタイを緩めた。

【さおちゃん】「別に毒とか入ってないし、そんなに怖がらなくてもさ。
どうです?このシャンパン、なかなか美味しいでしょう?」

【圭ちゃん】「どうだ?ん?美味いだろう?」

圭ちゃんも課長さんがどんな反応をするのか興味津津なようで、早織の顔に自分の顔をくっつけながら課長さんを見た。

課長さんは空になったグラスをテーブルに置くと、こちらをゆっくり向いた。


【課長】「何て言うか・・・ウワー、です」

【圭ちゃん】「なんだそれは!!おい!楠井!美味いかと聞いたのになんだその返事は!」

【さおちゃん】「圭ちゃん、課長さん、お酒ダメなんですよー」

【課長】「あ、ちょっと言わないでよ!隠してたのにい。」


課長さんが泣きそうな声を出しこの課長さんにはこういうタダレタ関係とかきっとわかんないだろうな。
なんせ清廉潔白だから。
だから付き合っている設定のあたしを、あたしの存在を微笑ましく見守っている。
きっと課長さんの中では設定じゃなくて本当に好き同士で付き合っていると思っているだ。 ホンットそういう目で見るのやめてほしい。 そういうんじゃないから。 そんな信じきった目であたしを見ないでよ。 キレイなものを見る目であたしを見るな。
この人がキレイであればあるほどあたしは惨めな気持ちになる。
このキレイさは生まれ持った物。
あたしには生まれた時からない物。
あとからどんなに頑張っても持てない物。 ある程度は努力で持てるかもしれない。
でも核のようなところでは全く違う。 所詮イミテーションだ。本物には勝てない。
メッキは剥がれる。
それは言葉にするとオーラとか気品とかきっとそんな類。
よくわからないけど。
ただただ、この人のキレイさはあたしを恥ずかしめる。
まあ、別にいいけどね。
ホントどうでもいい。
アンタがどう思っていようと事実はそうじゃないんだし。
それは圭ちゃんとあたしの本人同士がよくわかっていることだし。 説明するのもめんどくさいわ。
それとあたしにはなくてこの人にあるキレイさとかもどうでもいい。
どうせ願っても持てないんだし。 望んだってしかたがない。
課長さんって、不思議な人だな。好きにならないようにしなきゃ


  
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Posted by メガネでミルミル at 23:42Comments(0)TrackBack(0)台本ベルエポック

2010年08月09日

ベルエポックというシャンパンとお芝居。




俗に言う、ドンペリクラスで、物凄い美味しいらいいですね。呑みたい§^。^§



http://mirumiru.linkulblog.net/から、演劇日記に進んでください。


お芝居「ベルエポック」

これは、ミクシーで出会った、アマチュア小説家の作品を、本人と綿密に打ち合わせして、許可をもらい、僕が脚本に仕上げていきました。


18禁みたいな、官能小説の場面もあり、ミクシーで公開したら、ミクシー事務局から削除されました\(◎o◎)/!


しかし、そこは、女性にも圧倒的に指示され、読んだ人は、女性90%は号泣です。俺も作り話では泣かない男なんですが、人生2回目に泣いてしまいました。




ここに、コピーしますね

プロローグ


時代は、バブル崩壊後、TIバブルが到来し、東京ではこのまま経済成長が続くと思われた。

そこで、繰り広げられる、3人の人間模様を。

登場人物   早織(さおちゃん)・・・六本木のクラブのホステスでナンバーワンにはなりきれない。

    吉田圭(けいちゃん)・・大企業の部長で、バツ1、仕事は出きるが遊びも半端ではない。

   楠井和生(課長)・・・・圭ちゃんの弟子で、おもいっきり可愛がっている。


舞台装置
転換が多く、大道具での表現は難しい。唯一必要なものが、無機質なベット。あるときは、テーブルにも変化可能。 四角い箱4個








テンスポ中央
フェードインBGMと、中央に明かり
吉田部長がさおちゃんを強烈に抱きしめている。

圭ちゃんは、さおちゃんを、強烈にハグする。

【さおちゃん】「吉田さん・・・」   少し圭ちゃんを押し離し

【圭ちゃん】「早織ちゃん、その吉田さんってのやめようよ。なんか、お客さんみたい。」

【さおちゃん】「何て呼べばいいですか?パパとか?」

【圭ちゃん】「あーもー絶対いやだ! 俺がさおちゃんを産んだのかよ?お父さんなのかよ。パトロンみたいな響きにしか聞こえないじゃん。いや、そりゃさ、こんなオジサンと付き合ってくれるんだし、勿論お小遣いとかはちゃんとするけどさ。パパって呼ばれると、お爺さんみたいな響きが何か嫌だなぁ。」

【さおちゃん】「じゃあ、圭一さん?」

【圭ちゃん】「硬い!。硬いのは俺のチンコでよし。俺の固くないか?」
嬉しげな顔
反応しない流してしまうさおちゃん

【さおちゃん】「んー・・・圭一くん?」

【圭ちゃん】「ゆるすぎる!中学生のお友達じゃん。」

【さおちゃん】「ええ!?もう!じゃあ、圭ちゃん!これでどうです!?」

【圭ちゃん】「うひょーん!!!圭ちゃん!いいねぇ、うん!そりゃぁいい! 今まで呼ばれたことない呼び方だし。なんか、早織ちゃんと、仲良くできそうだ。うん、そうしよう。 早織ちゃん、これからオレのこと圭ちゃんって呼んで」
ニヤニヤした圭ちゃん

【さおちゃん】「圭ちゃん」
                、ですね。わかりました」

【圭ちゃん】「ああ、それと敬語とか使わないでよ。」

【さおちゃん】「はい」

【圭ちゃん】「はいぃぃぃぃ?」

【さおちゃん】「あっ。うん。わかった」

【圭ちゃん】「オッケ。これでようやくしっくりきたよ。なんだか嬉しくなってききたわ。これが青春だ。遂にゲットだぜ」

【さおちゃん】「・・・圭ちゃん、あのさ」

【圭ちゃん】「いいねえ!圭ちゃん!もっかい言ってみてよ」

【さおちゃん】「圭ちゃん」

【圭ちゃん】「おお!グッド!なんだい?早織ちゃん??早織??なんか変?なんか、俺だけのニックネーム付けさせて。なんかないのか?早織ちゃん?
【さおちゃん】「普通に、さおりしか言われないな」
【圭ちゃん】「みんなと、同じじゃ嫌だ」
【さおちゃん】「だって・・・」
【圭ちゃん】「さおちゃんだ。なんだかちょいとエロイけど、竿ちゃんだ」
【さおちゃん】「なんだか、オチンチンみたいで嫌だ」
【圭ちゃん】「決まり。俺の、さーおーちゃん」
【さおちゃん】「もう・・・・」

【さおちゃん】「あのさ、まさか圭ちゃんって毎回付き合う人とこんな会話してないよね?なんか中学生みたい」


【圭ちゃん】「・・・そうだよ・・・・・ね。うわああぁぁぁぁ、何か急に恥ずかしくなっちゃったよ」    
 赤面しあたしから離れて、急に煙草をプカプカ吸し、ごまかすのに必死。   下手に掃ける







プロローグ

・・さおちゃんのみ中央 ピンスポとテンスポでさおちゃんのみの明かり



フェードインしてくる。
【さおちゃん】・・・・BGM・・・あいこの曲希望

【さおちゃん】未来に希望はない。 何をしたいわけでもない。 ただ怠惰に毎日働いて食べて眠るだけ。 ただ怠惰にセックスをしてるだけ。 つまんない。 このつまんないのはいつまで続くんだろう?
まだまだ続くのかな?
男なんて、大嫌い。気持ち悪い。 あたしの体しか見ていない。 男って馬鹿。単純。
いつまであたしはその男に飼われて生きていくんだろう?
ホステスってもっと簡単にお金が入ってくるもんだと思ってた。
確かに時給はいいけど罰金もノルマもめちゃめちゃひどいし、
ドレス代だってバカにならない。
あたしはさっさと「パパ」を探すことにした。
大手企業の部長さんがヒットした。
50歳でバツイチ。
顔はまぁまぁ。お腹はちょっと出てるけど許容範囲。 飲み慣れてる。スケベ。
金離れも良い。ちゃんとお小遣いもくれるし、同伴だってしてくれる。
ホステスをやめろって言ってもこない。
ま、23歳のあたしと真剣に恋愛してるってわけじゃないんだろうし、 要は巨乳の若い子を自分の言いなりにして遊んでいるだけ。
ヤレたらそれでいいんだってことだろうな。
あたしの将来には責任を持たないってこと。
でもそれでちょうど良い。結婚しようなんて言われてもこまる。
本気になられても困るし。 だってこの出会いは本物なんかじゃないから。
客とホステスなんだから。
あたしは猫のように甘えて可愛がられてエサをもらうだけ。
部長さんの名前は吉田圭一さん。
パパって呼ばれるのはイヤだそうで「圭ちゃん」って呼んでほしいって言われた。
キモイ。 でも呼んであげる。お金くれるから。

圭ちゃんは会社の人や接待なんかで団体で来てくれる。
しかも響の21年を飲んでくれる。 ホント色んな意味で助かる。



暗転・・・・カットアウト




キャバクラ設定、椅子は、四角い白色の長方形の箱



歩きながら
【圭ちゃん】「さおちゃん、今日はウチのエースを連れて来たから、楽しませてあげてね。イケメンだからって、口説くなよ。俺よりイケメンじゃないけどね。そこんとこは、よろしくね。」

【さおちゃん】「はじめまして。早織です。よろしくお願いします」

【課長】「はじめまして。楠井と申します」

キチンと名刺交換をしてきた。
受け取ったあたしの名刺の名前を確認すると名刺ケースに入れている。

【さおちゃん】「くすいかずおさん、ですね?今日はよろしくお願いします。あら、課長さんなんですね、お若いのに」

【課長】「課長とは名ばかりで部長がいなければ何も出来ないヒヨっ子です」

【さおちゃん】「まだ、20代でしょ」

【課長さん】「32歳です」     キッチリとした話し方

【圭ちゃん】「そうやな。俺が居なきゃ、こいつは、何も出来ないよな。    おい~ぃ何お世辞言ってるんだ。お世辞を言ってる暇があるならもっと契約取ってこいよ。俺にお世辞言っても売り上げにならんぞ」

【課長】「はい、頑張ります。来週、東和商事の加藤部長とアポ取れました。」
【圭ちゃん】「こら・・はっはっっ。バカかお前は。ここはクラブだよ。プライベートだよ。横にこんな綺麗なおねえちゃんが座っているんだよ。そこの、谷間が気にならないの? 俺なんか、こんな綺麗なお姉さんが横に座っただけで、テントもんだよ。仕事の話してどうするの?早織さんは、何歳ですか?とか何カップですか?とか初めてのキスは何歳ですか?とか下ネタくらい言えよ。さおちゃん、こいつさ。真面目に真面目を上書きしたような奴でさ。
ゆくゆくは俺の後を継いでもらおうと思ってるのに、何だか地味だろ? 真面目すぎるんだよ。もうちょい、なんか、バカにならないかな。
ちょっと夜の世界のことを色々教えてよ。こいつを派手にしてやってよ。バカにしてやってよ。エロくさせてよ。はっはっは・・・」
しかもさ、愛妻家で子煩悩ときたもんだ。仕事が終わったらサッサと帰っちまうんだよ?付き合いの悪いのなんのって、つまんない奴だよ、全く。和生お前、家帰って、奥さんのオッパイ吸ってるんだろう?」

   課長は、ただ静かに笑いながらグラスに少し口をつけた。ほとんど飲んでいない。

【圭ちゃん】「あ、ちょっとウンコ」

圭ちゃんが立ち上がってトイレに向かった。



【さおちゃん】「課長さん、お酒苦手そうですね」

【課長】「え!分かりますか?なんでですか?」


【さおちゃん】「いえ、もしかしたらそうかなって」

【課長】「実はそうなんですよ。あ、部長には絶対に内緒にしててくださいね。バレたらマジで怒られますから。それにしても、やっぱりホステスさんはすごいですねぇ。何でもお見通しですね。あ、早織さんがすごいのかな?早織さんはこのお店のママさんなんでしょ?」

【さおちゃん】「あはは!!」    手を叩きながら

あたしは思いっきり笑ってしまった。


【さおちゃん】「違いますよ、ただのイチ従業員です。どう見たってママには見えないでしょ」


【課長】「あ、違うんですか。それはすみません」

【さおちゃん】「課長さん、面白い方ですね。天然ってよく言われませんか?本当に面白いですよ。」

【課長】「言われたことないですけど、もしかしてそうなのかも。あ、でもね、早織さんがママさんって思ったのは部長の言葉があったからなんですよ」

【さおちゃん】「圭ちゃ・・・吉田部長がですか?」

【課長】「ああ、いつも通りに呼んでくださって構わないですよ。ボク知っていますから。他の人は知らないことですけどね」

課長さんは唇に人差し指を当てながら小声で言った。


あたしは照れたような顔を作りながら頷いた。

【さおちゃん】「圭ちゃん、私のことを部下に言うんですか?何て言ってたんですか?」


【課長】「早織さんはとても良く出来る子だって。お前もさおちゃんの接客や営業トークを目の前で見せてもらって勉強しろって。部長、いつも言ってますよ。それでてっきりママさんなんだな、と思っていました」

【さおちゃん】「圭ちゃんがそんなことを?いつも、怒られてばっかりですよ。やる気ないだろって」



【課長】「いやいや。本当にいつも言っています。なのでお会いするのは初めてですが、早織さんのことはよく知っていますよ」


【さおちゃん】「あたし自身、聞いたことのないお話だったのでびっくりしました。好きな子ほど虐めるってタイプなんですか?」


【課長】「はは。早織さん、もしかして照れていますか?」

【さおちゃん】「え?そんなことないですけど?」

【課長】「でも、お顔が真っ赤ですよ?」

手の甲で頬を隠す早織
【さおちゃん】「もう・・・・課長さん!」


【課長】「大好きな人が認めて褒めてくれているのって嬉しいですよね。素直に喜んでいいんじゃないですか?ほら、赤くなってますよ。酔っ払いですか?」

課長さんがあたしの顔を覗き込んできた。

【さおちゃん】「や、やめてくださいよぉ。からかわないでください」

【課長】「ああ、ごめんなさい。そんなつもりで言ったんじゃないんですよ?」

課長さんは可笑しそうにクスクス笑いながら、ほとんどウーロン茶しか入っていない水割りを飲んだ。

効果音・・・・ 課長さんのグラスの中の氷がカランと鳴った。



【課長】「あの人はあなたのことが本当に好きですよ」




【さおちゃん】「はい、あたしも大好きです」
【課長さん】「その好きじゃなくて、愛してますの好きです。」

【さおちゃん】「っていうか、課長さん?あのね?
本当に付き合ってるわけじゃないんですけどね?
そこのところ、わかりますか? 普通に考えたらそんなことあるわけないでしょう。」
【課長】「どうしてです?」
【さおちゃん】「 圭ちゃんだって大人ですよ。大手企業の部長さんですよ。」
【課長さん】「だから?」
【さおちゃん】「そんな人が23歳のちんけなホステスを本気で好きなわけがないでしょう。」
【課長さん】「ありますよ。部長はほんきですよ」
【さおちゃん】「じゃあ仮に圭ちゃんがあたしのことを本気で好きとしましょうか? 」
【課長さん】「だから好きなんですって」
【さおちゃん】「逆にこっちが本気で好きになると思います?私のお父さんより3つ上ですよ」
【課長さん】「そうなんですか。部長は本気だと思うんですがね」
【さおちゃん】「あっっは・・課長さん、本当に真面目なんですね。あたし好きですよ、圭ちゃんのこと。」
【課長さん】「やっぱり」
【さおちゃん】「嘘付きました。嘘付いたらハリセンボン飲むんですよね」








【圭ちゃん】「ういぃ。ただいま。盛り上がってるか」

【さおちゃん】「あっ、おかえり。ずいぶん遅かったね」

【圭ちゃん】「でっかいのしてきたからねー。今、トイレ入ったらすっごい臭いぞお」

           圭ちゃんは、今日は力無く笑うだけで無反応だった
何だか、圭ちゃんがいつもとは、元気が無い


【さおちゃん】「圭ちゃん?どうしたの?」

【圭ちゃん】「よし!さおちゃん、飲もうか!いつものシャンパン出してくれる?」

【さおちゃん】「え?う、うん・・・」
【課長】「部長?」     

     怪訝そうにしている。

【圭ちゃん】「お?なんだ?どうした?おい、楠井。お前にすごく美味しいシャンパンを飲ませてやるぞ!」

【課長】「え、シャ、シャンパンですか・・・」

【圭ちゃん】「何だ。何か問題でもあるのか?」

【課長】「い、いえ。特に問題ありません」

【圭ちゃん】「そうか、ならいい。じゃあ、さおちゃん、ベル・エポックを持ってきてもらえるかな?」


【さおちゃん】「はあい。ありがとうございます」


  圭ちゃんに、元気が戻る。


テーブルの前で手際良くコルクを抜いた。 シュワシュワと音を立てながらグラスの中に金色の飲みモノが、ひかり輝きながら落ちていく。


【圭ちゃん】「このシャンパンが好きでなあ。ほんとウマイんだよ」

圭ちゃんがグラスに注がれていくベル・エポックを目を細めながら見ている。

課長さんは無理矢理バンジージャンプをさせられる人みたいな顔をしていた。


【さおちゃん】「ぶっ!」 ・・・・思わず吹き出してしまった。


【圭ちゃん】「ん?さおちゃん、急にどうした?」

【さおちゃん】「な、何でもない、です」 ・・・・ダメだ。止まらない。妙にツボに入っちゃった。



【圭ちゃん】「じゃ、かんぱーい!」

【課長】「いえーい!部長、最高!かんぱーい!」
課長の顔が引きつる



課長さんは左手でネクタイを緩めた。

【さおちゃん】「別に毒とか入ってないし、そんなに怖がらなくてもさ。
どうです?このシャンパン、なかなか美味しいでしょう?」

【圭ちゃん】「どうだ?ん?美味いだろう?」

圭ちゃんも課長さんがどんな反応をするのか興味津津なようで、早織の顔に自分の顔をくっつけながら課長さんを見た。

課長さんは空になったグラスをテーブルに置くと、こちらをゆっくり向いた。


【課長】「何て言うか・・・ウワー、です」

【圭ちゃん】「なんだそれは!!おい!楠井!美味いかと聞いたのになんだその返事は!」

【さおちゃん】「圭ちゃん、課長さん、お酒ダメなんですよー」

【課長】「あ、ちょっと言わないでよ!隠してたのにい。」


課長さんが泣きそうな声を出して
【課長】「飲めますよ」

【圭ちゃん】「なんだと?おい、お前、俺の部下のくせに酒が飲めないのか!?」

【課長】「あ、いえ、決してそんなことは・・・!」

【圭ちゃん】「じゃあ、もう一杯飲め」

【課長】「ええ!?」 ・・・・バンジージャンプも顔して

【圭ちゃん】 頭を押さえつけ
「俺の酒が飲めないのか」・・・・・楽しそうに


その後、課長さんは完全に圭ちゃんのおもちゃになっていた。

【さおちゃん】 「あはっはっはっ・・・・」


【課長】「早織さーん、笑ってないで助けてくださいよぉ」

【さおちゃん】「ダメです。何だか面白いから助けません」

【課長】「えっっっっえっっ」 ・・・涙目な顔

【さおちゃん】「じゃあ、あたしを褒めてください。そしたら助けます」

【課長】「ええ!?困ったな。ボク、女の子を褒めたりとかしたことないんですが・・・」




【圭ちゃん】「楠井ー、頑張れー。もめろー・・・いや、誉めろーー」


【課長】「どうしよう。どうしよう。んんとえっとそうだな、じゃあ・・早織さん、可愛いね、デス。これでいい?」


    課長さんは顔を赤くして恥ずかしそうに言った。

【圭ちゃん】「おいー、そりゃベタすぎるだろう。どはっはっは・・・
【さおちゃん】 「課長さん、ベタすぎー。キャーハー。課長さんのバカ。
そん恥ずかしそうに言わないでよ。」

【圭ちゃん】「さおちゃん、こいつが言った可愛いねって台詞に

ドキっとしてるんじゃないの? オレ、妬けちゃうなー。あっはっは」

【さおちゃん】

「えー?そんなことないよー。やだー。圭ちゃん、何言ってんのー?」

全員が笑いながら、暗転、フェードアウト。

女性朗読

鍵付の渋い日記帳を・・・あくまで、本を読みながら朗読というスタイルとする。
さおちゃんでも良いが、できれば他の女性。









・・・無理だな。
この課長さんにはこういうタダレタ関係とかきっとわかんないだろうな。
なんせ清廉潔白だから。
だから付き合っている設定のあたしを、あたしの存在を微笑ましく見守っている。
きっと課長さんの中では設定じゃなくて本当に好き同士で付き合っていると思っているだ。 ホンットそういう目で見るのやめてほしい。 そういうんじゃないから。 そんな信じきった目であたしを見ないでよ。 キレイなものを見る目であたしを見るな。
この人がキレイであればあるほどあたしは惨めな気持ちになる。
このキレイさは生まれ持った物。
あたしには生まれた時からない物。
あとからどんなに頑張っても持てない物。 ある程度は努力で持てるかもしれない。
でも核のようなところでは全く違う。 所詮イミテーションだ。本物には勝てない。
メッキは剥がれる。
それは言葉にするとオーラとか気品とかきっとそんな類。
よくわからないけど。
ただただ、この人のキレイさはあたしを恥ずかしめる。
まあ、別にいいけどね。
ホントどうでもいい。
アンタがどう思っていようと事実はそうじゃないんだし。
それは圭ちゃんとあたしの本人同士がよくわかっていることだし。 説明するのもめんどくさいわ。
それとあたしにはなくてこの人にあるキレイさとかもどうでもいい。
どうせ願っても持てないんだし。 望んだってしかたがない。
課長さんって、不思議な人だな。好きにならないようにしなきゃ







2幕へ
http://empty.linkulblog.net/e93264.html
  
Posted by メガネでミルミル at 11:23Comments(0)TrackBack(0)台本ベルエポック

2010年08月03日

恋愛小説代わりに、シナリオを





http://empty.linkulblog.net/

演劇日記にある

ベルエポックってシナリオ読んでみてください。

将来映画化する、根性で書き上げました(笑)
ここから読んでくださいね^^

http://empty.linkulblog.net/e93263.html  
タグ :演劇
Posted by メガネでミルミル at 23:50Comments(0)TrackBack(0)台本ベルエポック

2010年07月29日

お芝居




お芝居が好きで

個人ブログにて

アマチュア小説家の作品を許可をもらい

http://empty.linkulblog.net/e93263.html


で公開しています。必ず、ハンカチでなく、鼻紙用意してお読みください。


素敵な絵でしょ。


この作品に貼り付けている絵も原作者の絵です。



メガネとは全く関係ありませんが、是非読んでください。


是非、演じてみたいなんて方も募集しております。

本気で上演を考えておりますので。  
Posted by メガネでミルミル at 23:16Comments(0)TrackBack(0)台本ベルエポック