【滋賀】触法精神障害者の指定入院機関開設へ 草津県立医療センターに2010年9月4日 県は、殺人や放火などの重大事件を起こしながら裁判所から刑事責任を問えないと判断された「触法精神障害者」を専門に治療する指定入院機関を、県立精神医療センター(草津市笠山)内に開設する。9月県議会に提案する補正予算案に設計費約500万円を盛り込む。来年度中に着工し、2013年4月に開設する予定。 整備費は12億円で、国が全額負担する。センター内の敷地に予備室の3床を含めて計23床を設置する方針で、外部との接触を厳しく制限し、警備員を24時間態勢で配置する。 2001年に児童8人が刺殺された大阪・池田小の事件を契機に、05年7月施行された心神喪失者医療観察法に基づき、県が検討。国の基準を満たす医師や看護師の確保ができたとして、今年3月、指定入院機関設置の意向を国に伝えた。 厚生労働省が認可すれば、医師や看護師に加えて作業療法士や精神保健福祉士などの専門チームを組んで治療に当たり、「一般の精神障害者の精神医療の見本にもなる」(県立精神医療センター)と説明している。 厚労省によると、05年7月〜09年8月1日までの触法精神障害者として各地裁の命令を受けて入院したのは880人。このうち県内は6人。 (木原育子) PR情報
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