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献血でHIV陽性者3人確認 県、保健所検査を周知へ

2010年9月4日

 県内で1〜6月に献血をした人に対するエイズウイルス(HIV)抗体検査で、3人が陽性者(感染者)と確認された。厚生労働省エイズ動向委員会が8月に公表した。全国でみると東京都14人、大阪府8人に次ぐ。報告を受けた県は、検査は7保健所や医療機関で受けることを呼びかけている。

 厚労省によると3人は3、5、6月に献血した20〜40代の男性。委員会資料で、県内献血者で陽性と判明したのは、検査を導入した1986年から2009年までで2人のみ。検査目的の献血を断っている日本赤十字社血液事業本部(東京都)は「増えた理由はわからない。検査のために献血するようなことがあればやめてほしい」としている。

 一方、県薬事衛生課によると、保健所で検査を始めた89年から09年までに、最終的に検査した医療機関からの報告で確認した患者、陽性者は計12人。年間で最多だったのは05年の3人で、07年以降は確認されていない。

 このため感染の自覚がない人が献血をしたり、保健所などで検査が受けられることが知られていなかったりしている可能性があるとして、県は各保健所管内の自治体の広報誌やケーブルテレビなどを通して検査をPRするよう提案したほか、献血会場でチラシを配って周知することを検討しているという。

 保健所の検査は無料。予約制で、匿名で受けられる。結果は1時間程度、陽性の場合は精密検査から10日程度でわかるという。(小林一茂)

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