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裁判員“押尾事件”と当日に知る

 合成麻薬MDMAを一緒にのんで容体が悪化した飲食店従業員・田中香織さん=当時(30)=を死亡させたとする保護責任者遺棄致死、麻薬取締法違反(譲り受け、譲渡、所持)の罪に問われた元俳優・押尾学被告(32)に対する裁判員裁判の初公判が3日、東京地裁で開かれた。

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 法廷では、男性4人、女性2人の裁判員6人と、補充裁判員3人が資料を見ながら熱心にメモを取った。裁判員の選任手続きは、午後1時半からの公判に先立ち、午前9時10分に始まり、候補者34人のうち27人が出席。手続き会場での説明で、初めて押尾被告の事件だと分かったという。アンケートで被害者、加害者との面識の有無を聞かれたが、被告のファンかどうかは問われなかった。

 最終的に裁判員の抽選に漏れた候補者の一人(男性会社員・30歳代)は、「裁判員制度に興味があったし、やってみたかった。マスコミから聞いていたのとは違う感情も、出てくると思うし」と話していた。

 押尾被告の弁護人は裁判員の心証を気にしたのか、裁判中に「マスコミの報道で偏見を持ってる方もおられるかもしれませんが、検察の立証に疑いがあるときには、自信を持って無罪として欲しい」と訴えた。

(2010年9月4日)





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