滋賀県米原市で昨年6月、汚水槽から会社員小川典子さん(当時28)=同県長浜市今川町=の遺体が見つかった事件で、殺人罪に問われた会社員森田繁成被告(41)=米原市坂口=の公判前整理手続きが3日、大津地裁であり、裁判員裁判の審理を11月4日に始め、12月2日に判決を言い渡すことを決めた。選任手続きを含めると1カ月に及ぶ異例の長期裁判となる。
捜査関係者や弁護人によると、森田被告は起訴内容を全面否認している。大津地裁によると、11月2日の選任手続きを経て、4日の初公判から結審の22日まで10日間にわたり審理。その後12月2日の判決言い渡しまでに評議する。
起訴状によると、森田被告は昨年6月10日夜〜11日未明、米原市伊吹の汚水槽付近で、小川さんの頭を鈍器のようなもので何度も殴って重傷を負わせ、汚水槽に落とし窒息死させたとされる。