南球団社長（左）から花束を贈られた矢野

　阪神・矢野燿大捕手（４１）が３日、大阪市内のホテルで記者会見に臨み、３日付けのスポニチ紙面で報じた通り、今季限りで現役を引退することを表明した。「夢のような素晴らしい時間を送らせてもらった。最高の野球人生でした」。中日、阪神で過ごしたプロの２０年間を振り返り、何度も男泣きした。阪神投手陣を支え、０３、０５年のリーグ優勝に大きく貢献した功労者。来季からは、いったん現場を離れ、野球評論家として新たな人生を踏み出す。

　▼阪神・矢野　右ヒジは理由の一つだけど、心・技・体の全部があって初めてできる仕事。総ての面で１軍の戦力になることができなくなっていると判断しました。まさかこの年までできると思ってなかった。何年でクビになるか…というとこからスタートしたけど、夢のような素晴らしい時間を送らせてもらった。最高の野球人生。幸せを感じながらプレーさせてもらった。ファンの方のおかげです。

[ 2010年9月4日付 ]