2010.09.03

『怪談新耳袋 怪奇』真野恵里菜「またホラーに出演できたら怖がらせる役をやりたい」

Mano
大活躍中のアイドル真野恵里菜が今度は映画に挑戦、初出演にして主演作となった『怪談新耳袋 怪奇』がこの夏公開される。

『怪談新耳袋 怪奇』は、BS-TBS(旧BS-i)で放送され世界23カ国にも輸出されている人気ホラーシリーズの映画版。劇場公開長編映画としては第4作となる。物語は、キャンパスに迷い込んだ不気味な女に追われる女子大生の恐怖を描いた『ツキモノ』と、幼い時に誤って妹を殺してしまったのではないかというトラウマを抱えた女子高生が襲われた不可解な幻覚を描いた『ノゾミ』による二部構成。真野は双方で主役を演じた。メガホンを取ったのは『東京島』の篠崎誠監督だ。

キーボードの弾き語りなど音楽活動が印象深い真野恵里菜だが、映画の仕事には以前から興味があったという。「演技のお仕事は約2年前からやらせていただいていますが、映画にも出たいなという憧れがだんだん強くなってきたところで今回のお話を頂き、本当にうれしかったですね。初めての映画で主役をやらせていただいたので、こんな幸福なことがあって良いのかと思いました」と、新ジャンルへの挑戦にうれしそうな表情。

ところが、実はホラーが大の苦手だった真野。「本当に、それまでホラー映画は1度も見たことがありませんでした。撮影の前に『新耳袋』シリーズの作品を勉強しようとドラマ版の『ぎぃ』を見たのですが、やはり怖くて最後まで見られなくて。台本を頂いても重い感じがして開けるのもためらうぐらいでしたが、このままではいけないと思って読んでみると、怖い中にもメッセージ性があって、ホラー映画はただ怖いだけじゃないんだと思いました。篠崎監督に相談したら、『今回の映画は怖がる演技が多いので、映画館に見に来た人は真野さんが怖がる表情を見て怖くなるから、そういう部分は素の表情が出ても良いんだよ。だから、恥ずかしいとか、難しいとか思わずに思いっきりやりなさい』と言われたので、安心しました」と、ホラー嫌いを見事に克服。「またホラーに出演できる機会があれば、出てみたいと思います。今回は怖がる役ばかりだったので、怖がらせる役もやりたいですね。特殊メイクをすると、表情を作りにくく動きも考えないといけないので難しいと思いますが、何事も経験なのでやってみたいです!」と、ホラー再チャレンジを志願するほどだ。

日常生活の何気ない出来事や感情の行き違いがもたらす恐怖を描くのがJホラーの魅力。真野自身、今回の役作りではいろいろと考えたという。「『ツキモノ』の冒頭、バスの中で会った不気味な女性は、ずっと『背負う気あるの?』『見ざる言わざる聞かざる』と言っていましたが、たぶん、今の世の中の人間関係について言っているのだろうなと思います。“自分が話しかけたら、そういうものを全部受け止めてくれるの? 聞いたりアドバイスしてくれるの?” という思いからあの言葉が出てきたのだと思いました。すごく怖いし深いですね。『ノゾミ』で演じた妹を見殺しにしてしまったのではないかというトラウマを持つような役は今まで演じたことがありませんが、もし自分が小学生の頃に妹とお母さんと遊びに行って、そこで妹が亡くなったらすごくショックを受けると思うので、同じような経験があれば、私もめぐみみたいになっていたと思います。でも、あまり難しく考えすぎず、台本に書かれていない部分は想像して役作りをしていきました」と、ホラー映画に見識の深い篠崎監督の作品だけに役者としても成長した姿を見せる。

日本公開に先駆け7月にはロスでワールドプレミアを行い、全世界に向けてJホラーとジャパニーズアイドルのパワーを見せつけた。「不安もありますが、映画デビュー作で主題歌まで歌わせていただきました。この映画を皆さんにアピールしつつ、真野恵里菜のことも知って好きになってもらいたいですね。ビックリするシーンや怖いシーンがたくさんあるから、思う存分恐怖を味わっていただきたいですが、メッセージ性や女の子の成長が描かれているので、そういう部分も感じ取っていただきたいなと思います。ぜひ皆さんで見に来て下さい」と、お馴染みの笑顔でPRした。
Mano1

『怪談新耳袋 怪奇』は9月4日よりシアターN他全国順次公開

2010.09.03 Fri | INTERVIEW | Comments (0) | TrackBack (0) |

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