HOME > 救済論の問題点 目次 > 【5】 「統一教会の教理」に関するその他の「解説書」
その他、統一教会の出版社である「光言社」からは、『原理講論』以外に、統一教会の教理(特に神学面)についての「解説書」(補足説明)が何冊か出されてはおりますが、その理論的展開を見ると、どれも“特定の思想(他宗教や異端的見解)”に対する“対策的論駁”に偏っている傾向が強く見られます。
それらの書籍に提示されている見解は、とても文先生の『御言』全体を網羅した立場から主張しているとは思われず、「本当にそのような教理的見解が、正式な文先生の思想(神学)なのだろうか?」と、疑問に思わざるを得ないところが数多く見出されます。
文先生の直接の『御言』に基づく思想的観点に立って詳細に精査してみると、文先生の『御言』の根拠がどこにもないような主張や、極端な場合は“正反対な説明”となっているものすらあるのです。
「統一原理」の教学的主柱ともいえる『原理講論』『統一神学』『統一思想』の“不足面”と“偏った見解”は、その他のあらゆる「教理解説書」に影響し、文先生が『御言』の中で提示しておられる「原理観」とは似ても似つかない見解になってしまっているも数多く見られるのです。
このような現状は一体何を物語っているのでしょうか。
それは、統一教会の信徒一人一人が、統一教会で出版された本の内容は“全て正しい”といった、 頭から決めつけた“非現実的”“思い込み”の姿勢を改め、常に、再臨主であられる文先生が語られた“直接”の『御言』に照らし合わせながら、“何が正しい原理観なのか”を、深い真摯な祈りと共に、見極めていかなければならないことを示しているのではないでしょうか。