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第1章 統一教会における経典問題

【3】 『統一神学』の問題点

統一神学

 『原理講論』とは別に、従来の「キリスト教神学」との比較をより詳細に扱った、金永雲先生が書かれた『統一神学』(1985年日本語版)という書物があります。しかし残念ながら『統一神学』の内容をみると、やはり『原理講論』と同様の問題が起きていることが分かります。

 それは、『統一神学』という表題であるにもかかわらず、文先生の『御言』からの引用はほとんどなく、過去のキリスト教神学の中に登場する、統一教会の見解と類似した神学的見解を列挙することにより、“統一教会がキリスト教の「異端」ではなく、伝統的キリスト教の流れをくむ、まさに「正統的キリスト教」である”ことを、論証(弁解)しようとして書かれた書物であることが分かります。

 それは決して“文先生の「新しい思想」を、神学的に体系化(組織神学化)した書物”ではありません。

 従って、本来の意味での、再臨主による「統一神学」(統一教会の「組織神学」)を提示するものとなっていないことは明らかであり、あくまでも“既成キリスト教会に対する弁証的、対策的意味合いをもつ書物”に留まっているということが分かります。

 「統一神学」こそ、本来であれば、全キリスト教会の「教義学」を統一することのできる、再臨主の啓示を中心とした壮大な「組織神学」、それは、トマス・アクィナスの「神学大全」やカルヴァンの「キリスト教綱要」、K・バルトの「教会教義学」、ティリッヒの「組織神学」、ヘンリー・シーセンの「組織神学」、ミラード・J・エリクソンの「キリスト教神学」等といった、既存の組織神学の書物をはるかにしのぐ内容が展開されるべきなのに、未だにその期待に応える神学書が登場していないというのが偽らざる現状と言えます。

 しかも現在、教団においてその作成に向かって充分な取り組みがなされているようにも思えません。

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救済論の問題点 目次
はじめに
第1章 統一教会における教典問題
【1】統一教会の「教理」と『原理講論』
【2】『原理講論』の“教典的位置”としての問題点
【3】『統一神学』の問題点
【4】『統一思想』の問題点
【5】「統一教会の教理」に関するその他の「解説書」
【6】文先生の『御言』の中にある「最終的真理」
 
第2章 統一教会の救済観の問題点
【1】「霊肉共の救い」を主張した統一教会
【2】統一教会の主流的救済観─「法廷論的贖罪観」の問題点
【3】「法廷論的贖罪観」が強調されるようになった経緯
【4】「法廷論的贖罪観」の強調は、“反対牧師対策”がその背景。
【5】「法廷論的贖罪観」の問題点。
【6】統一教会内にあった「二つの見解」
【7】「実存と法廷的評価」の分離は「キリスト教型の救済観」
【8】「罪」と「堕落性」の関係
【9】「罪と堕落性」という“対比の仕方”の問題点
【10】「堕落性本性」の内容と「罪」との関係
【11】「性質としての罪」の概念
 
【12】「堕落性」という言葉
【13】 「思い」や「性質」は“罪ではない”と主張する統一教会
【14】 「堕落性と罪」のより適切な対比表現
【15】 キリスト教における「堕落性と罪」の概念
【16】 「原罪」ついての二つの捉え方
【17】 人類始祖の犯罪行為としての「原罪」概念の問題点
【18】 「神の血統」の真の意味
【19】 「淫行関係」と「血縁関係」の概念の混乱
【20】 「罪の遺伝(転嫁)」とは?
【21】 「法廷論的贖罪観」の論理的問題点
【22】 もう一つの救済観─「生物学的血統転換論」の問題点
【23】 統一教会に混在する「二つの救済観」
【24】 『御言』にみる「正しい血統的転換論」
【25】 「心の遺伝」
【26】 「救済論」における「義認」と「聖化」
【27】 統一教会の救済論の重点は、「義認」より「聖化」
【28】 「義認と聖化」は“同時的”に実現
【29】 「罪と堕落性」「義認と聖化」からみた「イスラエル(選民圏)の変遷」
【30】 統一教会の本来の目的は「聖化」の完成
【31】 「第三イスラエル」としての統一教会と「第四イスラエル」時代の到来
あとがき