現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 政治
  4. 国政
  5. 記事

やましいことはない・審査会は素人…小沢氏「闘争宣言」(1/2ページ)

2010年9月4日3時0分

印刷印刷用画面を開く

このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 民主党代表選に立候補している小沢一郎前幹事長は3日、仮に首相就任後に検察審査会に起訴議決された場合、強制起訴に同意し、裁判闘争を行う考えを明らかにした。小沢氏には「訴追逃れ」との批判を封じる狙いがあるが、刑事裁判に出廷する首相となる可能性があることの是非は論議を呼びそうだ。

 憲法75条に「国務大臣はその在任中、内閣総理大臣の同意がなければ訴追されない」との規定があるが、首相自身が同意すれば起訴されることになる。現職首相が起訴される事態になれば、日本の政治史上初めてとなる。

 小沢氏の代表選立候補をめぐっては、検察審査会が2回目の起訴相当議決をする場合を想定し、「違和感がある」(岡田克也外相)との批判が出ていた。これに対し、小沢グループが反論文書を作成するなど、検察審査会の議決への対応が代表選の争点の一つとなっていた。

 小沢氏は3日夜、NHKの番組で「何もやましいことはない」と強調。起訴議決となった場合の「訴追同意」を改めて明言した。その狙いは「『訴追逃れ』のために、首相を目指しているという見方を否定する」(小沢氏側近議員)ためだ。

 ただ、2日夜の陣営の会合では出席者から首相就任後の行動を縛ることを避けるため、「2日の討論会での『私は逃げない』という表現にとどめ、同意については明言しないほうがいい」との意見も出たという。最終的には小沢氏が「あいまいな言い方では、誤解を広げる」(側近)との判断から踏み切った。

 一方、小沢氏は検察審査会についても「一般の素人がいいとか悪いとかいう仕組みがいいのか」として、制度のあり方についても議論が必要との考えを明らかにした。

 こうした小沢氏の姿勢について、党代表選で菅直人首相を支持する議員からは疑問の声が上がった。菅陣営の加藤公一法務副大臣は3日夜、記者団に「国のトップリーダーが刑事裁判に出廷することを厳しいと感じる国民が多い」と指摘した。

前ページ

  1. 1
  2. 2

次ページ

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

軍政から民政へと年内に総選挙が予定されているミャンマー。前田匡史氏に話を聞いた。

予想外の「敗北」に終わった参院選。菅首相は、はたして退陣に追い込まれるのか。

民主党は政権を担い得る政党に成長するのか。二大政党制の行方、日本政治の将来は。


    朝日新聞購読のご案内
    新聞購読のご案内 事業・サービス紹介