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ABCテレビの人気バラエティー「探偵!ナイトスクープ」(金曜・後11時17分)の3代目秘書に抜てきされ、3日の放送で初登場するバイオリニスト・松尾依里佳(えりか=26)が、スポーツ報知の単独インタビューに応じた。同番組を見て育った生粋の関西人は「依頼人の熱い思いをしっかり読ませていただいて、お役目を務めていきたい」と気合。クイズ番組でも活躍する京大卒の才媛の素顔に迫った。
高視聴率を誇る長寿番組への大抜てき。報道された当日朝から祝福メッセージが殺到した。携帯、自宅電話、メールだけではなく「インターホンまで、全部鳴りっぱなし」。その多くが「このたびはおめでとうございます」だった。大学時代の友人には「きっと、関西でエリカを知らない人がいなくなるね」と予言された。
収録では局長の西田敏行(62)が目尻を下げて「かわいいね~」とデレデレ。これまでのテレビ出演経験を生かし、早くも溶け込んでいる。本職はプロのバイオリニスト。タレント業に興味はなかったが、原作漫画の大ファンだったドラマ「のだめカンタービレ」のオーケストラメンバーに応募し、全話に出演したことをきっかけに芸能事務所に所属した。
京大卒の頭脳が買われたクイズ番組の仕事には、当初、「音楽家なのに」と戸惑いがあったが、大事なのは「楽器を持っていても持っていなくても、アタシっていう存在が何かを表現し続けていくこと」。そう気付いてからは、すべての仕事に前向きに取り組めるようになった。
バイオリンを始めたのは4歳の時。小学校の卒業文集には「将来は音楽家になりたい。私の作った音楽でみんなに幸せになってもらいたい」とつづった。レッスンは毎週金曜日。夜遅く帰宅後に「ナイト―」を見るのが楽しみで「ホントにおもしろ~い。大笑いしてリフレッシュしていた」。まさか、自分がレギュラーになるとは。
おっとりして見えるが、実は「しゃべりなんですよ。関西人なんで」と告白する。日常の一場面から作曲のヒントを得ることもあるといい、秘書役の経験が生きるかについて聞くと「はい、はい! もう絶対!! 相当鍛え上げていただけるんじゃなかろうかと勝手に期待してるんです。今までの自分と全然違う一面を引き出してくださったりとか」と、ハイテンションでまくしたてた。
初代の松原千明(52)を引き継いだ前任の岡部まり(50)は21年間も出演。定着したイメージが“見えない敵”になりそうだが「いきなり10年、20年先とか思うのでなく、毎回毎回、学ばせていただきたい」。視聴者を「番組を見るプロのみなさん」と表現し「叱咤(しった)激励お待ちしてます~って、ホントそんな気持ちでいるんです」と笑顔。はがきの一枚一枚が、未知の魅力を磨いていきそうだ。
◆松尾依里佳(まつお・えりか)1984年1月14日、大阪府生まれ。4歳からバイオリンを始める。府立四條畷高校を02年卒業し、京都大学経済学部に現役合格。在学中の04年にプロデビューし、07年卒業。06年からタレント活動を始め、テレビ朝日系クイズ番組「Qさま!!」などに出演。ファーストミニアルバム「First Gate」が発売中。
(2010年9月3日10時43分 スポーツ報知)