米海軍のバージニア級攻撃型原潜が横須賀基地に初入港、市民団体懸念も/神奈川

2010年9月3日

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米海軍横須賀基地に寄港するバージニア級攻撃型原子力潜水艦「ハワイ」＝同基地

　米海軍のバージニア級攻撃型原子力潜水艦「ハワイ」（７８８０トン、マック中佐ら１３２人乗り組み）が３日午後０時20分ごろ、米海軍横須賀基地に入港した。バージニア級原潜が日本に入港するのは今回が初めて。市民団体からは大型の原子力艦船の寄港が今後増えるのではないかと懸念する声も上がっている。

　「ハワイ」は、現在７隻就役しているバージニア級原潜の３番艦で、全長約１１５メートル、幅約10・４メートル。４基の水圧式魚雷発射管と12基の垂直発射管が装備されており、陸上攻撃ミサイルを発射することができる。さらに対潜水艦戦や水上艦戦においても最新鋭の戦闘システムで対応する機能を持ち、沿海地域での対応能力の強化が図られている。

　横須賀基地への寄港目的について、米海軍は「乗務員の休養と物資の補給・維持」などとしている。一方、原子力空母の横須賀基地配備に反対している市民団体共同代表の呉東正彦弁護士は「13号バースのしゅんせつ工事が行われたことで原子力艦船の寄港に拍車がかかっている。放射能漏れが起きるなどの危険性が高まる」と指摘している。

　横須賀市によると、原子力艦船の寄港は通算８１５回目で、今年に入って14回目。